大久保 美侑|社員インタビュー|株式会社三越伊勢丹 新卒採用情報

社員インタビュー INTERVIEW

大久保 美侑   MIYU OKUBO

時代の新しい風を受け、
人の意識から変えていく。

大久保 美侑MIYU OKUBO
取材時所属部署
化粧品MD統括部 化粧品営業部
※組織、役割に関する記載は、2020年3月現在の情報です。

からだと心を多面的にサポートする、「ビューティアポセカリー」フロア。

伊勢丹新宿本店・本館の地下2階にある「ビューティアポセカリー」フロア。そこは伊勢丹らしいエッジの効いたお買場(売場)です。『いまもこれからも美しく健康でありたい』をコンセプトに、フロアにはコスメやヘアケア、フレグランス、サプリメント、ミールなど世界各国から厳選したナチュラルアイテムが揃います。さらに婦人科のクリニックやオーガニックレストラン、書籍のコーナーも併設。からだと心を多方面からサポートしている点が、ビューティアポセカリーの大きな特徴です。

大久保 美侑   MIYU OKUBO 01

市場を牽引する存在としての、
強い思いと誇り。

ビューティアポセカリーが伊勢丹新宿本店の地下2階にオープンしたのは、2012年のこと。いまではポピュラーになったオーガニックコスメやナチュラルフードですが、当時は一部の方だけが注目しているアイテムでした。それをいち早くお客さまにご紹介し、日本におけるナチュラル志向のビューティー市場を牽引する場所として認知される存在となりました。それだけに、私たちには美と健康の分野において、他のどこにもできないご提案をお客さまに差し上げる場所にしたいという強い想いと誇りがあります。

自ら希望し、ビューティアポセカリーでコンシェルジュを経験。

女性がもっと輝ける存在になるようにサポートする仕事がしたい。そんな動機から三越伊勢丹に入社した私は、新人としてビューティアポセカリーに配属されました。ボディケア、スキンケアのスタイリスト(販売員)を経験後、自ら手を挙げて入社2年目にフロアの「コンシェルジュ」に配属されました。コンシェルジュは、お客さまのお悩みやご要望をお伺いし、ビューティアポセカリーのアイテムの中からソリューションをご提案する仕事。ゆくゆくはバイヤーとして商品の買い付けをする立場になるために、お客さまからもっと学ぶ必要があると考えた上でコンシェルジュを希望しました。

お客さまのお悩みに応え続けた経験が、自分の『アイデアの引きだし』に。

実際にコンシェルジュとしてお客さまとお話しすると、20代の私には想像すらつかない、女性ならではのお悩みを持っておられる方が数多くいらっしゃることに気づかされました。また、先輩や周りのスタイリストと連携し、チームとしてお客さまのお悩みに真摯に応えていくという仕事の進め方もこのときに学びました。この時に得た様々な知見が、後にアシスタントバイヤーとして企画を立案する立場になった際、自分の『アイデアの引きだし』となったのです。

「アシスタント」ではない、アシスタントバイヤーの仕事。

入社3年目、私はコンシェルジュから、アシスタントバイヤーになりました。驚いたのは、私が「バイヤーの仕事」だと考えていた商品の仕入れ業務は、アシスタントバイヤーがメインで行うという点です。バイヤーはアシスタントバイヤーの上司として、半年から1年先の方向性を考えるコンセプトメイキングが主体。私が想像していたよりもずっと早く自分のやりたい仕事に就くことができ、嬉しい驚きでした。しかし仕事には責任が伴います。モノが溢れる時代となって久しい、いまという時代に、どうやったらお客さまが振り向いてくださるか、次々とアイデアを形にしていかなければなりません。

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誰もが口にしなかったテーマに正面から切り込み、向きあった。

アシスタントバイヤーになってしばらくたった時、私は伊勢丹の化粧品部門がお客さまにお送りしているカタログの記事を制作する担当になりました。いまの時代に、伊勢丹のビューティアポセカリーとしてお客さまに何を発信すべきだろう。当時の上司と相談の上決めたのが、「女性のデリケートゾーンのケア」を啓蒙するという企画です。その当時、いくつかのメーカーからお悩みに対応したケアアイテムが出始めていました。デリケートゾーンのケアは女性にとってとても重要であるにも関わらず、日本では誰もがおおっぴらに口にできない、難しいテーマです。しかしだからこそ、百貨店が取り組む意義があると考えました。

正しく、分かりやすい情報を伝えるために、工夫を重ねた。

とはいえ前例がない取り組みなので、どうやってお客さまに啓蒙し、来店促進まで繋げるか、まったく見えない状態です。そこで、まずは正しい情報をお伝えするために、女性の体や健康について研究をされている婦人科クリニックの先生と、上司であるバイヤーとの対談記事を制作したところ、内容が想定よりも難しくなってしまいました。カタログを作成する上では、どんな情報をお伝えするかだけでなく、読んだお客さまがどう感じ、どう行動するか、読み手の立場に立って考えることがとても大切です。これでは記事を読んだお客さまは困ってしまうだろう。そう考えた私は、フロア内にある婦人科クリニックの先生をお迎えし、お客さま向けセミナーを企画しました。

チャレンジした取り組みが、今では定番に。

デリケートゾーンのケアに関するアイテムは、その後ビューティアポセカリーのレギュラーアイテムとなり、いまでは店頭で専門のコーナーが設けられています。デリケートゾーンのケアについてご存じないお客さまが、店頭で偶然目にしていただくことで、何かご自身の生活にヒントをご提供できたら、私たちとしてはこんなに嬉しいことはありません。

新しい価値観や考え方を取り上げ、お客さまと一緒に考えていく場をつくりたい。

ものを買うだけなら、いまや店舗に行かなくても可能な時代です。だからこそ私たちは、モノだけではなく新たな考え方や価値観をお客さまにご提示し、お客さまとともに考えていけるような価値ある場所をつくりたい。それは百貨店だからこそ、挑戦できる仕事だと思っています。ビューティアポセカリーが扱う商品アイテムには、地球環境への配慮、持続可能な社会のあり方、女性の人権など、いまの時代に考えなくてはならない様々なテーマを背景として生まれたものがたくさんあります。そうした商品の「ストーリー」をしっかりとお客さまに発信していくことも、私たちの使命だと思うのです。