伊勢丹新宿本店 宝飾時計・雑貨商品部
2007年入社 / 担当長(部長) 松村 佳美
※組織、役割に関する記載は、2023年2月現在の情報です。
伊勢丹新宿本店
宝飾時計・雑貨商品部
2007年入社 / 担当長(部長) 松村 佳美
※組織、役割に関する記載は、2023年2月現在の情報です。
伊勢丹新宿本店本館の1階~5階にあるハンドバッグ、靴、時計やジュエリーなど、お洋服以外の商品を統括する商品部の計画担当長(部長)として、総勢約50名のバイヤーチームと共に全体の品揃え計画を立てています。
当社の若いバイヤーたちは非常に優秀で、新しい感性を持った社員がたくさんいます。彼らと経営層との「繋ぎ役」として、若い社員が活躍できる場を作り、支援することが私の役割だと思っており、日々の行動の中で意識しています。
お客さまの顔をいつまでも見られる場所で働きたい。それは就活の当初から一貫してありました。様々な業種を見ていましたが、いつも頭の片隅にあったのは、地元にあった伊勢丹の存在です。子供の頃から両親とよく通い、いつもワクワク楽しい気持ちをもらえる印象が強くありました。百貨店の魅力は、なんといっても「百貨」すべてに関われることです。お客さまの生活のすべてに、世界中のあらゆる上質なモノ・コトを提案できるしくみがある業界は他にありません。今でもよく覚えているのですが、就職活動の中でどの社員と会話しても、「お客さま」という単語が必ず何度も出てくるのです。楽しそうに働いている姿にとても共感して、最終的には直感で入社を決めました。
入社して販売を2年経験した後、3年目にアシスタントバイヤーとして、伊勢丹新宿本店地下2階にリニューアルオープンしたナチュラルコスメのフロア「ビューティアポセカリー」の立ち上げに関わりました。身体の内側と外側から整えるというこれまでにない新しいコンセプトは多くのメディアに取り上げられ、非常にモチベーション高く仕事をしていた時期です。
7年目に婦人靴部門のバイヤーに異動。婦人靴のお買場は、ある意味伊勢丹の「顔」とも言える存在なので、プレッシャーはかなりのものでした。最初の1年はとても苦労しましたが、2019年に婦人靴バイヤー7年間の集大成として、素晴らしいメンバーと共にリニューアルオープンを達成したことは大変貴重な経験です。
もっと一人ひとりのお客さまのご要望にコミットし強固な顧客基盤を作るビジネスを学びたいとの思いが強くなり、時計部門に異動してスーパーバイザーという職に就きました。スーパーバイザーとは、お客さま一人ひとりと商品・企画の最適なマッチングを実施し、お客さまのロイヤリティを高める新しい仕事です。お客さまやスタイリストと深く会話し、お客さまのご要望や価値観まで深く理解した上で、「あのお客さまに対してこんな商品を仕入れたい、そのためにお取組先様と交渉したい」と、お客さまの顔を思い浮かべながら商品計画を立てる新しい働き方を実行することができました。ここで手応えを得た私は、お客さま起点でのマーケティングの実践は、今後三越伊勢丹が目指していく形になると確信しました。
これまでのキャリアを振り返ると、自分が学びたいと声を上げると常に会社が「次の場」を提供してくれていました。部長職に就いたのも、その延長線上にあると考えています。私が組織に対して影響力を及ぼす範囲は格段に大きくなりましたが、マネジメントのやり方は以前と大きく変わっていません。まずチームメンバーの声に耳を傾け、彼らのやりたいことをどのように実現するかを一緒に考え、伴走していく、というスタイルです。私の場合はこのような支援型のマネジメントが自分に合っているし、居心地がよいと感じます。マネジメントの方法も十人十色でよい。それが三越伊勢丹の多様性ではないかと思うのです。