東木場 由衣|社員インタビュー|三越伊勢丹

社員インタビュー INTERVIEW

東木場 由衣 YUI HIGASHIKOBA

多くの人々の期待を一身に受け、
新時代のサービスを世に送り出す。

東木場 由衣YUI HIGASHIKOBA
取材時所属部署
デジタル事業部 定期宅配営業部
※組織、役割に関する記載は、2020年3月現在の情報です。

三越伊勢丹初のサブスクリプション型Webサービスをローンチ。

現在、三越伊勢丹では様々なデジタル事業を推進しています。私がコンテンツディレクターを手掛ける「ISETAN DOOR」は、その第一弾として2018年にローンチしたオンラインサービスです。伊勢丹新宿本店のバイヤーやスタイリストが厳選した食品やミールキットを毎週・毎月お届けする「ISETAN DOOR」は、いわゆるサブスクリプション型のビジネスモデル。三越伊勢丹としては初めて挑戦するビジネス形態です。サブスクリプション型の一番の利点は、お客さまと常時接点を持てること。新しい市場を開拓する以上に、お客さまと常に繋がるしくみを開発したい。その思いが、「ISETAN DOOR」となって結実した形です。

東木場 由衣 YUI HIGASHIKOBA 01

コンテンツディレクターとして、
サービス設計に関わる。

食品の宅配サービスといえば、家事の時短を可能にする便利さに特徴があるものが多いと思いますが、私たちが提供したいと考えるのは、毎日の生活が潤うような楽しさや喜びです。サイトのコンセプトは、「ひらくと、もっといい毎日」。伊勢丹新宿本店が扱うちょっと上質なお菓子や、ブランド限定の商品など、三越伊勢丹ならではの品揃えで他社との差別化を図り、お客さまの毎日の生活に花を添えるような存在になりたいと思っています。まずは最初にお届けするお試しパックを使っていただき、『ISETAN DOORを続けることで、毎日が楽しくなりそう』と感じてもらえるかどうか。コンテンツディレクターとして、チームメンバーと相談しながら毎日知恵を絞っています。

協業する取組先様と「チーム」を組み、一丸となって取り組む。

「ISETAN DOOR」を運営する上でカギを握るのは、食品宅配事業を展開するオイシックス・ラ・大地株式会社(オイシックス)との協業体制の構築です。実際の「ISETAN DOOR」の中では、両社のメンバーが1つの「チーム」になって一緒に取り組んでいるという感覚です。もちろん別の会社なので、考え方や価値観が違うこともあります。何が重要で、何が重要ではないかといった感覚のずれは必ずある。そこをしっかり見極めながら、お互いを尊重し、しかし一切妥協しない。最高のものをつくるために、どんな小さなことでもしっかり話し合います。毎週オイシックス様のオフィスにお伺いしますが、1日中意見交換をすることもしょっちゅうです。

社外に出向して「武者修行」。

私がいま、「ISETAN DOOR」のディレクターとして、様々な価値観を持つ方々と一緒に新しいビジネスに携われているのは、社外の企業に出向した経験があったからこそだと思っています。食べることが大好きで、入社後に伊勢丹新宿本店の食品フロアに異動。その後、和洋食和洋酒のアシスタントバイヤーを経験しました。憧れの仕事に就き、優しい先輩や上司に囲まれて何不自由なく働く毎日。しかし恵まれた職場だったからこそ、このままでは自分が成長できなくなるのではと不安に思うようになりました。ある日、職場で告知されていた株式会社Plan・Do・See(Plan・Do・See)というブライダル企業への社内出向者募集のポスターを見て、その日にエントリーシートを記入。1年間、Plan・Do・Seeでブライダルプランナーとして何十組ものカップルの結婚式に携わりました。

出向先で得た体験が、「ISETAN DOOR」に繋がっている。

いま考えれば、食品フロアでも、もっと挑戦できることがあったと分かるのですが、その時は何か行動に起こしたい、新しいことをやってみたいという気持ちがとにかく強かった。その後、飲食事業等を運営する株式会社トランジットジェネラルオフィス様(トランジット)と三越伊勢丹との共同経営を推進する部署へ異動。Plan・Do・Seeやトランジットといった、三越伊勢丹とはまったく異なる文化の中で、互いの価値観を尊重することの大切さを学びました。また、外部の企業様が三越伊勢丹に大きな期待を寄せてくださっていることを改めて痛感しました。それは、「ISETAN DOOR」をご利用くださるお客さまにも言えること。サービス向上のために定期的にお客さまに対面インタビューをさせていただくのですが、『三越伊勢丹が好きだから、応援したいからISETAN DOORを続けていく』という声を寄せてくださる方が本当に多く、いつも驚かされます。

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先人が築いてきた、無形の価値を土台に。

新規事業を創出するといっても、私たちはまっさらなところから何かをつくっているわけではありません。三越伊勢丹という、先人がお客さまやお取組先様と築いてきた無形の価値が土台にあるのです。これからその価値をさらに拡大し、お客さまやお取組先様と一緒になって、新たな小売の未来をつくっていけるかどうか。いま、私たちが試されているのだと思っています。これまで私は、新しいことをやりたいと手を挙げ続け、様々な挑戦をさせてもらうことができました。いまは産声をあげたばかりの「ISETAN DOOR」が、自分の足で歩き出せるように全力で取り組むことに集中したい。その後は、Webの世界ではなく、リアル店舗の世界へまた戻りたいと考えています。

これからどんな挑戦が待っているか。私が一番期待している。

その理由は、アシスタントバイヤー時代にもっと取り組むべきことはあったはずという悔いが残っているから。当時、視野が狭くなってしまった自分の経験を活かして、バイヤーや店舗を管理するマネージャーを俯瞰でサポートするような仕事ができればと思っています。「ISETAN DOOR」の立ち上げで苦労した経験を、新しく何かに挑戦する社員に少しでも還元できれば嬉しいですね。また一方で、不動産事業にも興味があります。街づくりは、これから百貨店が変わっていく中で非常に重要なカギを担っていると思っています。ただし正直にいうと、不動産は『ただやってみたい』という自分の好奇心だったりもします。これから自分はどんな成果を出すことができるのか。ただ、期待しかありません。