経営計画

INVESTOR RELATIONS

経営計画の位置付け

三越伊勢丹ホールディングスの価値創造

長期に目指す姿

お客さまの暮らしを豊かにする、“特別な”百貨店を中核とした小売グループ

~日本の誇り、世界への発信力を持ち、高感度上質消費において最も支持される~

中期経営計画

中期戦略のステップ

方向性

  • 【再生フェーズ】 :

    本中期経営計画で、“高感度上質”戦略等により、“百貨店を再生”

  • 【“まち化”準備フェーズ】 :

    グループリソースを“連邦”により外部展開するとともに、“まち化”に向けた準備を推進

  • 【結実フェーズ】 :

    百貨店の魅力で包みこむ“まち化”で、「日本の誇り、世界への発信力を持ち、高感度上質消費において最も支持される“特別な”存在」に結実

中長期 利益ステップとポートフォリオイメージ

本中期計画内(2022~2024年度)に、百貨店事業を再生させ営業利益640億円を計画

その後、不動産開発を伴う収入減少の期間を経て、

  1. 不動産開発竣工後の家賃収入の増加と、
  2. CRM戦略の推進によるカード収益の増加が寄与し、

長期10年スパン【結実フェーズ】では、さらなる利益の拡大へ ≪事業ポートフォリオの変革≫

重点戦略

概要(俯瞰図)

重点戦略1“高感度上質”戦略

高感度上質消費マーケット という見出しの下に、こだわり・質を横軸、感度を縦軸とする図が表示されている。こだわり・質、感度の両方が高い右上4分の1のエリアに、高感度上質消費 と表示されている。エリアの左、下にはそれぞれ 席巻 と記載され、高感度上質消費に矢印が向けられている。高感度上質消費の上、右にそれぞれ矢印が向けられ、矢印の先に 拡大 と表示されている。
ロイヤルティ個客拡大 という見出しの下に、三角形を重ねた図が表示されている。左下に実線の三角形が表示され、三角形の下部に、当社未利用個客と記載されている。左下の三角形から右上に少しずらした場所に、点線の三角形が表示されている。当社未利用顧客から点線の三角形に向けて矢印が表示されている。実線の三角形と点線の三角形が重なる範囲の左の一部が色付けされ、そこから右に向かう矢印に、ミレニアル世代 インバウンド強化 と表示されている。点線の三角形の左に 上向き矢印と ロイヤルティ という文字が表示されている。

高感度上質消費

生活にこだわりを持ち、上質で豊かな生活を求めるお客さまの消費すべて
日常とハレの日、月1回でも、年1回でも、三越伊勢丹グループをご利用頂けるすべてのお客さまの消費

方向性

“高感度上質”戦略とデジタル改革で、リアル店舗とオンラインを融合したシームレスな顧客体験価値の提供
パーソナル(個)マーケティングによる“つながるCRM”でファン化して、“グループ生涯個客”を拡大

①高感度上質店舗の構築

方向性

両本店を“憧れと共感”の象徴へ進化
高感度上質なネットワーク、まち化の“象徴”としての磨き上げにおいて最も支持される“特別な”存在に結実

伊勢丹新宿本店の外観画像の下に、伊勢丹新宿本店 という見出しと、“最先端のファッション”提案による世界No.1百貨店へ という文字が表示されている。その左下に、商品展開、発信、サービスの中見出しが縦並びに表示されている。商品展開 の見出しの右に、「本物/本質/拘り/最先端」×「先行/限定」の拡大 次世代をターゲットにした新ゾーニング と表示されている。発信 の見出しの右に、最新・最先端のプロモーションの強化 と表示されている。 サービス の見出しの右に “個”のご要望にお応えするマーケティングを実行 特別な環境で最高のおもてなしを提供 と表示されている。
三越日本橋本店の外観画像の下に、三越日本橋本店 という見出しと、“伝統・文化芸術・暮らし”を強みとした店舗へ という文字が表示されている。その左下に、商品展開、発信、サービスの中見出しが縦並びに表示されている。商品展開 の見出しの右に、暮らしにまつわるカテゴリー(美と健康、食品ほか)の拡大 歳時記等「上質な暮らし」の「モノ」が全て揃う と表示されている。発信 の見出しの右に、中央ホール →重要文化財としての特別なプロモーション と表示されている。 サービス の見出しの右に “個”のご要望にお応えするマーケティングを実行 特別な環境で最高のおもてなしを提供 と表示されている。

②(個人)外商改革

方向性

【外商セールス+バイヤー+店頭アテンダント】×【デジタル】で全国外商顧客のライフタイムバリュー向上
お客さまを取り囲む“新たなセールスネットワーク体制”でダイレクトマーケティング活動
お客さまのご要望の解決にとどまらず、今まで百貨店では購買されていなかった“百貨店外の潜在ニーズ”までを取り込み
暖簾を超えたONEグループ外商化を推進

③高感度上質拠点ネットワークの構築

方向性

高感度上質消費の席巻に向けて、全国の市場規模に合わせたリアル店舗配置
基幹店と地域母店を基点とした、高感度上質“拠点ネットワーク”システムを構築
高感度上質“拠点ネットワーク”を活用した連携を強化
デジタルネットワークとセールスネットワークで、店と店との連携を拡充

重点戦略2“個客とつながる”CRM戦略

“個客とつながる”CRM 取り組みフレーム

戦略のステップ・“つながる”ためのアプローチ

方向性

百貨店事業とカード事業の両軸で、“つながる個客”の規模と利用額を拡大
三越伊勢丹アプリやMIカードで“つながる個客”のステップに応じたアプローチを実行

重点戦略3“連邦”戦略

方向性

インソーシングの推進と、グループリソースを活かした外販を強化

主な取り組み内容

  • 連邦思考の重視
  • 外部流出コストの削減(ステップ1)と外部収益の拡大(ステップ2~)
  • 自社用に開発したビジネスシステムを仕組化して外販(ステップ3)

グループ基盤

1. デジタル改革(DX)

これまで自社開発してきた4つのDX、すなわち「オンラインショッピング体験」「接客のデジタル化」「営業支援のデジタル化」「オンライン訴求」を、融合させた仕組みによって、最高の顧客体験を提供します。
「4つのDX」に“リアル店舗”と“ひとの力”を融合させて、当社のシームレス化を確立します。

2. “まち化”戦略

2-1. 基幹拠点の“まち化”開発

高感度上質“拠点ネットワーク”における“憧れと共感”の象徴となる“特別な”百貨店と、それを源泉とした“永続的な新しい価値”をまちづくりの視点で推進していきます。

2-2. 全国不動産価値の向上

高感度上質“拠点ネットワーク”構築に向けて、全国の保有不動産を最大活用し、地域創生へ寄与する“まちづくり”起点での不動産開発を推進します。保有物件と賃借物件それぞれに「市場規模×顧客ニーズ×母店距離」に合わせた事業モデルを設計します。
今後、【結実フェーズ】に向けて、基幹店エリアと全国エリアにおいて不動産開発を推進します。

2-3. CRE観点による海外事業モデル

既存事業は、契約期間や収益性を踏まえた、“選択と転換”を実施します。カテゴリー修正や新事業モデルによる収支改善、契約期間等を踏まえた、総合的な判断を行います。
今後の事業展開は、商業運営ノウハウを活かした“開発型モデル”を志向していきます。

3. 科学の視点による事業改革

3-1. コスト構造改革

科学の視点によるコストコントロールで、百貨店事業構造を再設計します。
これまで先行させてきた首都圏のコスト構造改革の取組みの深堀を、グループ全体へ横展開することを推進します。

3-2. 百貨店事業構造の再設計

科学的な視点による要員計画化によって、事業構造を再設計します。
直間比率の規律に加え、ビジネスプロセスのインソーシングや金融事業・不動産事業等への要員シフトを図っていきます。

経営基盤 サステナビリティ

サステナビリティを重視した経営へ

方向性

社会に対する企業の責任として、企業活動を通じて社会課題解決に貢献
人々の豊かな未来と持続可能な社会の実現に向け役割を果たす

  • 重点取組み毎にグループ全体と、百貨店事業で取り組む
  • 具体的な項目を設定し、長期的なゴールに向けて推進
  • サステナビリティレポートの発行と推進会議の活性化

財務計画

中期KPI

1. 中期KPI_財務

次の表は左右にスワイプしてご覧ください

  2023年度実績 2024年度計画
実績 2022年度差 計画値 2023年度差 期初計画差
総額売上高 12,246億円 +1,361億円 13,200億円 +953億円 +400億円
販売管理費(収益認識基準適用前) 2,645億円 +76億円 2,710億円 +64億円 +10億円
営業利益 543億円 +247億円 720億円 +176億円 +80億円
当期純利益 555億円 +232億円 580億円 +24億円 +50億円
ROE 9.8% +3.6% 8.8% ▲1.0% -

2023年度特殊要因含む

ROEは2024年5月14日に開示した数値です

2. 中期KPI_顧客

次の表は左右にスワイプしてご覧ください

  2023年度実績 2024年度計画
実績 2022年度比 計画値 2023年度比
識別顧客売上高 5,967億円 108% 6,150億円 103%
エムアイカード会員売上高 4,630億円 103% 4,700億円 102%
年間100万円以上購買
エムアイカード会員売上高
2,464億円 106% 2,510億円 102%
デジタルIDのみ会員売上高 1,337億円 129% 1,450億円 108%

中長期キャッシュアロケーション

  • 再生フェーズおよび“まち化”準備フェーズで獲得するキャッシュを、「将来の“まち化”大規模不動産投資」に充当(自己資本による投資)
  • さらに生まれるキャッシュアローワンスを活用し、新たな成長投資機会を積極的に捉える
  • 株主還元は利益水準に合わせた中長期的な増配を目指す中、2024年3月期の配当を34円に増配
  • 2024年度も引き続き総還元性向50%水準を意識し、年間48円の配当を予定しているとともに、150億円の自己株式取得を計画

上記は2023年5月に当社が発表した計画値
次期中期経営計画が始まる2025年度から6ヶ年のキャッシュアロケーション計画は2024年11月開示予定