トップメッセージ

新時代の百貨店をめざして

~IT・店舗・人の融合で新たな価値を創造~

私たち三越伊勢丹グループは、これまで培ってきた暖簾、お客さまといった財産に加え、IT・店舗・人の力を活用した新時代のプラットフォーマーとして、世界中のモノ・コトとお客さまのつなぎ手となるために、自ら「変化」することで新しい価値を創出し、持続的な成長と発展をめざしております。

 

そのための成長戦略として、店舗にご来店いただいても、オンラインをご利用いただいても、お客さまに最高の顧客体験をご提供するためのオンライン(WEB)とオフライン(店舗)のシームレス化による「百貨店ビジネスモデルの革新」に取り組んでおります。オンライン(WEB)においては、今春、三越と伊勢丹のサイトとアプリの統合を実現。オンライン環境を一新し、お客さま一人ひとりに最適な商品情報やサービスコンテンツを、EC機能の利便性と合わせてお届けしてまいります。オフライン(店舗)においては、基幹店である伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店のリモデルが完了。ラグジュアリーブランド・宝飾時計・化粧品など、顧客ニーズが高いカテゴリーの強化・拡充を行いました。なかでも三越日本橋本店では、お取組先様と協業し、家電製品や文房具など自社だけではご提案できないカテゴリーにおいて、百貨店らしさをプラスした新しい手法でお客さまのご要望にお応えしていく取り組みを始めております。

 

オンラインの取り組みについては、デジタルを活用した新しい購買体験による、独自性の高いサービスのご提供が進んでいます。具体的には、オンライン上のデジタル採寸でワイシャツのカスタムオーダーができる「Hi TAILOR(ハイ・テーラー)」や、住所を知らない相手にギフトを贈ることができるソーシャルギフトサービス「MOO:D MARK(ムードマーク)」など、多くのお客さまにご利用、体験いただいております。今後も、お客さまのご期待を上回る新たな商品領域への拡大、販売方法の多様化を図ります。

 

もう一つの戦略は、国内外の不動産事業の取り組み拡大についてです。国内においては、ショッピングセンター運営の安定事業化と保有不動産の価値最大化を、また海外においては、フィリピン・マニラでの分譲住宅および商業施設の不動産複合開発や、中国・天津での商業施設開発など、現地の有力企業との協業で推進してまいります。

 

一方、これらの成長戦略実現のためにも収益基盤を確立すべく、聖域なきコスト構造改革に引き続き取り組んでまいります。さらに効果をあげるため、昨年より外部の知見も入れながら構造改革プロジェクトをスタートさせ、あらゆるコストの見直しに取り組んでおります。

 

2020年に入り、世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大しており、お客さまの生活は非常に大きな影響を受けております。一刻も早くこの状況が改善することを願うとともに、三越伊勢丹グループは改めて企業の存在意義を見つめ直し、社会の規範となるべく取り組んでまいる所存です。

 

今後もコーポレート・ガバナンス体制を一層充実させ、企業活動を通じ、より一層変化する社会からの課題や要請に積極的にお応えしていくことで、お客さま、株主の皆さまをはじめとしたステークホルダーの皆さまの豊かな未来と、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

2020年4月

取締役 代表執行役社長 CEO

杉江 俊彦