トップメッセージ

2020年から続く新型コロナウイルス感染症拡大の影響は長期にわたり、お客さまの生活を一変させ、ニューノーマルと呼ばれる新しい常識となって定着しています。従来型の百貨店のビジネスモデルは以前から構造的な問題を抱え、通用しなくなりつつありましたが、コロナ禍によってその課題は一層鮮明となりました。新しい時代に、新しい価値観を持って生活するお客さまのニーズにこれからもずっとお応えしていくため、当社として一刻も早くビジネスモデルの変革をやり切るべく、強い危機感を持っております。

 

ECを始めとする購買チャネルの選択肢が増え、お客さま自身が様々な情報を持つ中、不特定多数のお客さまを店舗に集客するこれまでの百貨店モデルには限界があり、抜本的に見直す必要があると考えています。対象となるお客さまを明確にして、一人ひとりのご要望を把握し、ニーズに合った最適な提案が可能となるよう高めていかなければなりません。

 

このような課題に対し、当社の「人の力」と「店舗ならではの魅力」に加えて「デジタルをフル活用」することにより、店舗の中でお客さまを待っているだけではなく、立地や時間を超えて、お客さまと個々に密接な繋がりを持つ必要があります。「マスから個へ」グループ全体の仕組みを再構築し、お客さまに「自分のことをよく分かってくれる」「最も信頼できる」企業として認めて頂けることが大切であると考えております。

 

そのために何よりもまず、新宿、日本橋の両本店が常に世界から注目されるよう磨きながら、そのブランド力を全国の店舗、関連事業、デジタルの世界まで幅広く展開していきます

三越伊勢丹グループは新しい時代を生きるお客さまへ、暮らしを豊かにするご提案を行い、日本の誇りとなるよう世界に発信し続ける小売グループを目指します。

 

今後 一刻も早くコロナ禍の状況が改善することを願うとともに、企業活動を通じ、変化し続ける社会課題や要請に積極的にお応えしていくことにより、お客さま、株主の皆さまをはじめとしたステークホルダーの皆さまの豊かな未来と、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

 

2021年6月

取締役 代表執行役社長 CEO

細谷 敏幸