岩田屋のあゆみ
屋号
1754(宝暦4)年、中牟田小右衛門は岩田屋の前身となる呉服商「紅屋」の営業を開始しました。創業10年後の1764(明和元)年、岩田屋平七が呉服商を廃業するにあたり、中牟田小右衛門は「岩田屋屋号」を含め一切を譲り受けました。同時に、屋号を「岩田屋」とし、を商標と定めたのです。
ロゴマーク

マークは、奉仕を根底とする岩田屋精神の象徴でもあります。呉服店当時の商標は現在のものに比べ、枠は角張り肉太く正方形であり、岩の字も楷書でした。百貨店経営に移るに際し、枠の四隅は丸味があった方が円満に収まるという意味で四隅を少し落としました。また、正方形だったものを縦に細長く、近代図案の黄金率に即しすっきりさせ、新感覚の百貨店にふさわしい形に改め、さらに岩の字に7・5・3の髭をつけました。髭は森羅万象がことごとく真理の活動をなすことを表すに習い、岩田屋の社是である誠実奉仕、良品正価をこれで象徴させたものであり、7・5・3の数字は祝儀に用いる縁起の良い数字です。
歴史
-
岩田屋中牟田家の父祖河野小右衛門が福岡大工町で売薬商を始める
-
呉服商を創業
-
2代小右衛門は屋号紅屋を岩田屋と改称、また河野姓を改めて
中牟田姓に復する -
3月
4代藤助の二男五兵衛(6代藤兵衛)が、銀子のご用達により黒田藩から褒状を受ける
-
7月
同じく、窮民に施米したことにより伜代まで苗字を許される
-
7代藤兵衛、大工町東隣11番地の屋敷60.8坪を買収して店舗を拡張する
呉服店時代の店舗
-
大工町本家岩田屋が初めて支店を博多麹屋町に設け、初代久兵衛が
その経営に当たる -
12月
博多岩田屋別家の規定中に
の商号使用に関する規定を制定
-
4月
福岡、久留米間急行電車開通を期して、久留米の丸嘉に出張陳列会を開催(出張販売の始まり)
-
11月
博多岩田屋の堂々たる店舗が完成し、記念大売出しを催す
-
5月
博多麹屋町に岩田屋マートを開設(約1年で閉鎖)
-
5月
(株)岩田屋設立
遂に完成の岩田屋。開店を待つばかり
-
10月
九州初のターミナルデパートとして天神に開店
-
5月
日田岩田屋開店
-
6月
株式上場(福岡証券取引所)
-
8月
(株)サニーを設立し、食品スーパー部門に進出
-
5月
久留米岩田屋開店
開店当時の久留米岩田屋
-
10月
岩田屋伊勢丹ショッピングセンター開店
-
7月
岩田屋伊勢丹百貨店として誕生(1993年 熊本岩田屋に商号変更)
-
10月
岩田屋旧新館開店。旧本館を全面リモデルオープン
-
6月
西新岩田屋開店(百貨店5店舗体制)
-
郊外小型店戦略として、新しいコンセプトのギフトサロン多店舗展開強化開始
-
2月
(株)岩田屋アーバン・クリエイトを設立、サロンの営業を(株)岩田屋から同社に譲渡
-
9月
岩田屋Z・SIDE開店
-
3月
岩田屋旧新館閉館
旧NHK福岡会館跡地への、岩田屋の出店が決定 -
私的整理ガイドラインに基づく「岩田屋再建計画」成立
-
8月
日田岩田屋閉店
-
中間決算において債務超過を解消
-
2月
熊本岩田屋閉店
西新岩田屋閉店 -
2月
岩田屋旧本館閉館
-
3月
Z・SIDEを本館、旧NHK福岡会館跡地に建設された店舗を新館とし、岩田屋新本店をグランドオープン
-
3月
伊勢丹の連結子会社化、岩田屋再建計画終了