“think good”の取り組み事例

SUSTAINABILITY

化粧品の廃棄ロス削減を目指すイベント「イセタン ビューティー マルシェ」を開催

2025.05.09

百貨店業での取り組み

#環境への取り組み

伊勢丹新宿店本館地下2階の「美と健康」をテーマにした化粧品フロア イセタン ビューティー アポセカリーでは、2022年度より、化粧品の廃棄ロス削減を目指す「イセタン ビューティー マルシェ」を実施しています。

一般販売できない化粧品を救うためにルールを整備し、取り組みの認知拡大を目指す

化粧品業界特有の商慣習により、化粧品の消費期限が迫っている、パッケージが破損している、廃盤してしまったなど、様々な理由で流通から外れてしまう商品が存在しています。この問題は業界全体で認識されていますが、こうした商品を軽減するためには化粧品メーカーだけでなく、小売や流通、さらには消費者にもこの現状を理解してもらうことが重要です。そこで「様々な理由で一般販売ができなくなった化粧品を救う」というテーマのもと、マルシェ形式の期間限定イベントをスタートしました。

 

当初、イセタン ビューティー アポセカリーに出店しているお取組先様からは多くの賛同を得られましたが、社内からは百貨店としての信頼性を保つために、一般販売ができなくなった「訳あり品」を販売することに対する慎重な意見もありました。そのため、当社の品質管理やコンプライアンス部門と協議し、取り扱いのルールを策定することで、安心安全な商品提供ができる体制を整えました。

 

本イベントでは、回を重ねるごとに様々な工夫を凝らしています。マルシェの告知や会場に掲出するPOPを通じて、容器回収を行っているブランドの情報や、環境保全に関わる取り組みを紹介し、単なる商品購入にとどまらない価値を提供するよう努めています。
 

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さらに、2023年度からは「イセタン ビューティー オンライン」でも同企画をスタートしました。7回目を迎えた2025年4月には、企画名を「イセタン ビューティー マルシェ」に変更。これまでに参加いただいたブランド数は50社、販売数量3000点を超えました。また、2025年度はイセタン ビューティー ミラーを含む3事業でも開催し、より幅広いお客さまに向けて本取り組みの認知拡大を目指しています。

 

本イベントにご賛同いただいたお客さまより「素晴らしい取り組みなので、今後も継続してほしい」とお声が多数寄せられています。

今後もイセタン ビューティー アポセカリーでは、化粧品業界の課題解決に寄与するための取り組みを継続するとともに、将来的には高齢者のセルフケア支援も計画しています。様々な社会課題に対応し、より多くの人々にとっての「美」と「健康」を支援していきます。

 

お問い合わせ先:伊勢丹新宿本店地下2階 イセタン ビューティー アポセカリー

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