“think good”の取り組み事例

SUSTAINABILITY

もしもの未来を想像し、環境問題や社会課題について考えるファッションイベント「FUTURE FASHION EXPO」開催

2024.11.29

百貨店業での取り組み

#多様な価値観の尊重 / #文化の継承と革新

三越伊勢丹グループが運営する、メタバースを活用した仮想都市コミュニケーションアプリ「REV WORLDS」では、2023年11月から2024年3月の期間「FUTURE FASHION EXPO」を開催。

本イベントを通じて参加者に、今より環境問題や社会問題が深刻化した「起こるかもしれない未来」における、ファッションの可能性について考え、表現する機会を提供しました。また、本取り組みがメディアを通じて広く発信されることで、「もしもの未来」について社会全体が意識を向けるきっかけとなりました。

"もしもの未来シナリオ"を元に、思い思いのファッションデザインを制作

「FUTURE FASHION EXPO」は、"もしもの未来シナリオ"を設定。

 

・このまま気候変動が進むと「雨の止まない世界」になるかもしれない

・世界の人口増加によって地上の居住空間が足りなくなり「空中で暮らす世界」になるかもしれない

・宇宙技術開発によって、宇宙へのアクセスが今より容易になり「月を行き来する世界」になるかもしれない

 

これらのシナリオを元に、一般参加者からのファッションデザインコンテスト「AWARD」、教育プロジェクト「WORKSHOP」、幅広い有識者とともに未来を想像する記事コンテンツ「JOURNAL」の3つの柱で構成しました。

 

特に「WORKSHOP」では、将来を担う子どもたちの発想力を伸ばしファッションの多様性を広げるため、3つの小学校と中学校の生徒を対象にワークショップを実施。

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生徒たちは、起こりうるかもしれない未来のシナリオから1つを選び、「REV WORLDS」社員からの問いかけを通じて、想像した世界では何が見えるか、どんな気候か、その世界に住んでいるとどんな気持ちになるかを考えながらイメージを膨らませることで、未来の生活を意識した作品作りを実践。豊かな想像力と創造力から、多彩な未来のファッションデザインが誕生しました。

■国内外の様々な世代から、多彩なファッションデザインがエントリー

2024年3月19日には、一般の応募者とワークショップに参加した小学生・中学生による作品の授賞式を、三越日本橋本店の三越劇場にて開催。一般参加者を対象にしたファッションデザインコンテスト「AWARD」では、幅広い国や世代の方々から、約1320点もの応募がありました。

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「AWARD」に応募いただいた作品の一部。

小学生・中学生が制作した「WORKSHOP」の授賞式では、生徒たちが想像した未来のイメージや、デザインに落とし込むうえで工夫したポイントなどをスピーチで発表しました。

審査員により選ばれた「AWARD」と「WORKSHOP」の受賞作品は、リアルとデジタルで服として形になり、2024年3月より伊勢丹新宿店のショーウインドウやメタバース空間で期間限定公開されました。

受賞された方々からは「自分のデザインは現実味がなく、どのように実際の服やアバターに仕上がるのか想像がつかなかったので、驚きと喜びでいっぱいです」とのお声をいただきました。

 

今後もメタバースを活用しながら、環境問題や社会課題について考えるきっかけや、ファッションの可能性を広げる企画を実施していきます。

 

REV WORLDS「FUTURE FASHION EXPO」

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