対談・インタビュー
SUSTAINABILITY
2022.11.30
DE&Iの推進
#女性活躍 / #育児と仕事の両立
(株)三越伊勢丹 第1MDグループ 新宿ライフデザイン商品部
リビングルーム バイヤー
佐々木 えりさ
※所属は2024年4月時点のものです。
育休・産休を経て、育児短時間勤務を利用して、2021年にスタッフ部門に復職しました。2022年4月からは伊勢丹新宿本店リビング部門のバイヤーを担当しています。
夫も当社グループで働いています。夫は子どもを授かったことが分かってから「育児のスタートダッシュを夫婦で一緒に経験したい」「母親が仕事に戻ったとき、自分一人でも育児ができるようになりたい」という気持ちが湧き、相談した結果、夫婦2人で育児休業制度を取得することにしました。そのおかげで、1年間子どもの成長を一緒に見守ることができました。夫は育児休業に入ってから、今まで全くやったことがない料理や掃除も一通りできるようになり、さらに子どもの検診やお薬を飲ませることなども率先してやってくれました。私は新しい部署へ復職することになり、体調面や仕事と育児の両立に向けて不安もありましたが、家事育児に関しては私が全てやらなくても大丈夫と実感し、安心して復職をすることができました。
今年からリビング部門のバイヤーとして、商談のための外出や新規大型催事の準備など、日々の業務に追われる半年間を過ごしています。ある日、子どもと一緒に居るときにスマホでメールを見ていたら「ママ、スマホ見ないで」と言われてしまいました。娘の一言で寂しい思いをさせてしまっているのだと気づき、子どもと一緒に居るときは仕事から離れようと心に決めました。そのエピソードをチームの先輩ママたちに話したところ「親の気持ちは、子どもに伝わってしまうよ」「子どもと一緒に居られるときは、その時間を楽しんで」とアドバイスをいただきました。周囲に理解してくださる方が居て、本当に支えになっています。
私はこれまでの経験から「大変さはあるけれど、それを乗り越えてカタチにできる現場がやっぱり好き!」と感じます。頑張っている姿を子どもに見せて、ポジティブな影響を与えられると良いなと思っています。また、仕事をしながら自分の成長にもつなげていきたいです。
現在は、育児短時間勤務を利用していますが、成果として求められることや、業務が減るわけではありません。自身の不在時に業務を止めてしまうことなく、お客さまへ価値のあるものを届けられるよう、チームのメンバーには常に情報を共有し、自分だけがやらないといけない働き方にならないよう意識しました。私が対応できない緊急案件の対応や、宿泊を伴う出張なども含めて、担当長やチームメンバーをはじめとする、周囲の方々に多大なるサポートをいただいています。現担当は新しい領域で一からのスタートでしたが、産休前に長年担当していたファッション領域での経験も活かし会社に貢献していきたいと思っています。
子どもは現在2歳であり、正直、今はまだフルタイム勤務に戻ることが想像できません。これからはその時代に合う、一人一人にとっての居心地の良い働き方を作っていくべきだと考えています。産休や育児短時間勤務を経験して分かったことは、「育児」というものは、そのときの状況や家庭ごとに異なる「個性」だということ。必ずしもロールモデルがあるわけではありません。ほかにも介護をされている方、副業している方など、働き方が多様化していますが「自分の担当だから自分で全部やろう」という働き方ではなくて、「それぞれの状況に応じながら、それぞれの強みを活かして働ける」という体制をつくっていくことも大事だと思います。育児をしながら働いていることも一つの個性として、自分らしいステップアップをしていきたいです。