対談・インタビュー

SUSTAINABILITY

【インタビュー】きものの文化を正しく継承していくのが、三越伊勢丹呉服部の存在意義

2022.11.30

文化の継承と革新

#文化・伝統の継承

(株)三越伊勢丹
第3MDグループ 呉服営業部
大枝 篤史

※所属は2022年11月時点のものです。

2023年、三越は創業350年を迎えます。長い歴史を経て、今もなお続く三越伊勢丹呉服部の存在意義とは、きものにまつわる知識を後世に正しく残していくこと、また世代をつないでいくことだと考えています。もちろん産地振興の一助となる伝統産業を残していくことも大切な課題ですが、家族の中で代々受け継がれていたきもののルールやマナーなどに関するお問い合わせが、年々増加しているのが現状です。きものはお手入れをすれば、世代を超えて着られると言われています。そこで経験豊富なスタイリストがご相談を承り、お客さまの疑問を解決することが、呉服に携わる我々の重要な役割と捉えています。

これまでも、きもののクリーニングやメンテナンスを専門にしたカウンターを設け、拡大し、お客さまのご要望にお応えしてまいりました。最近では価値の分かる人に譲りたい、オークションに出したい、保管する場所を探してほしいなどのお声も多くいただいています。今後はお客さまの財産整理のお手伝いをするなど、サービスを幅広く拡大する必要がありそうです。呉服文化の継承とともに、きものが何代にも受け継がれ、美しく着られるお手伝いをすることで、持続可能な社会の貢献につなげていきます。

SHARE