気候変動への対応

SUSTAINABILITY

Scope1,2

温室効果ガス排出量

(SCOPE1,2:マーケット基準)

2023年度速報値

139,347t-CO₂

2013年度比

▲44.5%

グラフは左右にスワイプしてご覧ください

温室効果ガス排出量(マーケット基準)の棒グラフ。2013年度の温室効果ガス排出量は251,060t-CO2。2014年度は265,504t-CO2で、2013年度比の削減率は5.8%。2015年度は248,412t-CO2で、2013年度比の削減率は▲1.1%。2016年度は237,986t-CO2で、2013年度比の削減率は▲5.2%。2017年度は213,224t-CO2で、2013年度比の削減率は▲15.1%。2018年度は199.691t-CO2で、2013年度比の削減率は▲20.5%。2019年度は175,201t-CO2で、2013年度比の削減率は▲30.2%。2020年度は140,267t-CO2で、2013年度比の削減率は▲44.1%。2021年度は143,245t-CO2で、2013年度比の削減率は▲42.9%。2022年度は131,445t-CO2で、2013年度比の削減率は▲48.4%。

省エネ~LEDへの切り替え~

LED化の取り組み(三越日本橋本店後方照明)

2011年より百貨店店舗の天井照明を全てLED化することを目標として、2022年度までに約91億円を投資し約53万台の照明器具をLEDに交換しました。蛍光ランプ、HIDランプ(水銀灯などの放電管)、および一部残存していたハロゲンランプをLEDに交換する工事を実施し、2019年度までに当社グループの店舗の天井照明LED化が95%を超えました。2020年度以降は、店舗の後方照明LED化を進めています。
LED化を進め、電力削減による温室効果ガス排出量削減の概算は、累計40,289t-CO₂となっています。

次の表は左右にスワイプしてご覧ください

  設置台数(台) 投資金額(百万円) 削減量概算
ロケーション基準(t-CO₂)
2011年度 144,510 1,090 12,056
2012年度 21,083 409 755
2013年度 47,631 1,091 4,727
2014年度 4,805 79 260
2015年度 5,365 209 641
2016年度 88,724 2,135 10,496
2017年度 146,945 2,697 8,203
2018年度 43,067 828 1,611
2019年度 1,396 27 109
2020年度 6,316 117 241
2021年度 4,042 81 209
2022年度 16,708 408 981
累計 530,592 9,172 40,289

省エネ~AIスマート空調の導入~

伊勢丹新宿本店では、フロア空調の使用エネルギー(電力およびガス)年間使用量を導入前と比較して50%削減することを目指して、AIスマート空調の導入に取り組んでいます。
AIがフロアの混雑状況、時間帯のデータを蓄積・分析し、それぞれのお買場(売場)に適した空調環境を提供していきます。伊勢丹新宿本店での効果検証を終えた後、店舗を順次拡大し、温室効果ガス排出量の削減を進める予定です。

これまで 売場ごとに混雑状況が異なるにもかかわらず、一括制御体制の空調環境 (例)食品フロア という文字の下に食品フロアの4つの売場のイラストが表示されている。A売場、B売場、C売場、D売場は混雑状況がバラバラなのに、全ての売場が水色で表示され一括制御されていることを表している。その下に、10:00から20:00までの時間の流れと空調環境を表す図が表示されている。全ての時間帯が水色で表示され一括制御されていることを表している。
今後 AIが混雑状況や時間帯を分析し、それぞれの売場に適した空調環境へ (例)食品フロア という文字の下に食品フロアの4つの売場のイラストが表示されている。混雑しているA売場、D売場は水色、混雑していないC売場はオレンジ色、あまり混雑していないB売場は薄いオレンジ色で表示され、AIにより、混雑状況に適した空調環境を提供していることを表している。その下に、10:00から20:00までの時間の流れと空調環境を表す図が表示されている。10:00から12:00、18:00〜20:00はオレンジ色、12:00〜14:00は薄いオレンジ色、14:00〜16:00は薄いグレー、16:00〜18:00は水色で表示され、AIにより、各時間帯に適した空調環境を提供していることを表している。
(左)環境測定センサーCO₂センサー(右)温室センサー

創エネ

伊勢丹新宿本店、三越銀座店では、太陽光発電による「創エネ」への取り組みを実施しています。
2023年2月に三越伊勢丹物流センター(埼玉県所沢市)の屋上を利用し、新たに太陽光パネルを設置しました。物流センターで使用する年間電力の1/4を発電予定で、約230t-CO₂の温室効果ガス排出量の削減を見込んでいます。
これらの施策を通じて、2022年度は148,270kWhを発電し、店舗・事業所内で使用しました。

三越銀座店屋上の太陽光パネルの写真。太陽光パネルが設置されている3箇所が円で囲まれ「solar panel」という文字が表示されている。
三越銀座店屋上の太陽光パネル
三越伊勢丹物流センター屋上の太陽光パネル

安全・安心で快適な建物環境の提供

CASBEE不動産評価認証の写真

伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店は、2016年3月に「CASBEE不動産評価認証」で最高位のSランクを取得し、その後も認証を更新取得しています。2021年度には伊勢丹浦和店、新潟伊勢丹、2022年度には仙台三越および静岡伊勢丹、2023年度には高松三越および松山三越も認証取得しSランクの評価をいただきました。
「CASBEE不動産評価認証」の評価項目は、建物の環境品質や環境負荷低減などからなり、「耐震化、維持管理、省エネ対策、周辺環境への配慮に積極的に取り組んでいること、築年数が経過しても良好なメンテナンスと企業としての環境配慮により高い環境性能を維持していること」が評価されました。また、CASBEE認証は5年ごとの更新制となっており、有効期限内に登録更新を行っています。

地域に根差した、脱炭素な店づくり

(株)静岡伊勢丹 コリドーフジ

(株)静岡伊勢丹が運営するコリドーフジは、建て替え、リニューアルオープンに伴い、お客さまに快適な空間を提供しながら温室効果ガス排出量削減を実現しています。複層ガラスの採用により断熱性の向上、LED照明の設置のほか、自然通風や採光による空調運転負荷軽減に取り組んでいます。

静岡伊勢丹 コリドーフジ 取り組みのポイント

省エネポイント❶複層ガラスの採用

北側(青葉通路)に設けられた窓面には複層ガラスを採用し、外部からの熱負荷の侵入を防ぐと共に、室内の熱損失を低減する効果をもたらし、断熱性の向上を図っております。

省エネポイント❷安定採光

北側(青葉通路)に設けられた窓面からは、日中の太陽の動きに影響されない、安定した照度を得ることができます。それにより日中の室内照明の負荷を低減することが可能となります。

省エネポイント❸自然通風を取り込む開口部

中間期(春・秋)には窓面を開口することにより、日中の冷房負荷を低減する効果を生み出します。また自然通風によりバイオフィリックデザインをより強化する働きを生みます。

省エネポイント❹高断熱+日射抑制

南側(水路)には開口部を減らし、かつ倉庫などのバックヤード系の諸室を配置することで直射日光による熱負荷を低減しております。また屋上部は外断熱を施し、室内への熱負荷の侵入を抑え、空調コストの低減を図っています。

省エネポイント❺高効率LEDの採用

売場や外部の照明には演色性の高い高効率LEDを積極的に採用しています。北面からの安定採光を組み合わせることで、照明負荷によるランニングコストの低減を図っております。

Scope3

Scope3 カテゴリ別排出量は環境データページにて掲載しております。