SUSTAINABILITY
伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店の屋上では、緑化工事を進め、温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいます。日射を遮断し、コンクリートの蓄熱を防ぐことにより建物最上階の空調負荷が低減され、建物の省エネを実現でき、地球温暖化対策の一環として注力しています。
特に、①表面の温度上昇の抑制効果②省エネ効果③空気の清浄・ヒーリング効果のほか、周辺緑地をエコロジカルネットワークでつなぐ効果があり、生物多様性の保全にも貢献しつつ、都心の商業施設にある憩いの場として、お客さまに活用されています。
また、伊勢丹新宿本店「アイ・ガーデン」、三越日本橋本店「日本橋庭園」、三越銀座店「銀座テラス」は(公財)都市緑化機構のSEGES(シージェス)「都市のオアシス」に認定されています。
2010年にオープンした三越銀座店屋上の「銀座テラス」の一角には、野菜を育てている「テラスファーム」があります。オープン当初より、都会の子どもたちに食べものをつくることの大切さや自然との共生を感じてもらうことを目的として、子どもたちに向けた農業体験の課題授業を地域とともに実施しています。体験内容としては、5月にはサツマイモの苗植えや落花生の種まき、ハーブの収穫などを行い、秋に収穫を行います。
2021年度も地元小学校の4年生の児童を迎え、10月にサツマイモと落花生の収穫で賑わいました。
2022年10月、(公財)都市緑化機構が主催する「SEGES都市のオアシスガーデンツアー2022」が開催され、三越銀座店の「銀座テラス」が視察コースの一つになりました。
「街なかでの緑の楽しみ方を伝える」をコンセプトとした今回のツアーには15名が参加しました。当日は晴天に恵まれ、参加者の方々は集合場所の日比谷公園のセミナーハウスで座学をし、銀座の街を散策しながら銀座テラスへ移動。銀座テラスでは、緑地管理スタッフから季節の花々や管理の注意点、またテラスファームへご案内し、ハーブや収穫間近の落花生やサツマイモをご覧いただき、都会の中の緑を楽しむひと時となりました。
三越日本橋本店、三越銀座店、岩田屋三越では、屋上でミツバチを育て、採蜜したハチミツを販売・活用してきました。
2019年、新宿区障害者福祉事業所等ネットワークが、障がい者の就労機会の創出と地域の方々との交流を目指し「しんじゅQualityみつばちプロジェクト©」を立ち上げ、伊勢丹新宿本店はこのプロジェクトに賛同し参画しました。
2021年3月、「しんじゅQualityみつばちプロジェクト©×ISETAN」<MIEL ISETAN SHINJUKU>をスタートさせ、当社グループオフィスビルの屋上を使った都市養蜂を行い、同年9月に新宿産のハチミツを使った商品を伊勢丹新宿本店で販売しました。さらに、2022年5月から、ミツバチとひとを守る緑のカーテンとして架台に吊るした「サツマイモ」の栽培をスタート。新宿産の総菜やスイーツなどに加工して販売しました。