決算レビュー(日本基準)

INVESTOR RELATIONS

2024年8月9日現在

2024年3月期経営成績の概況(連結)

※2024年3月期 決算発表時

売上高

536,441

百万円

(前期差49,034百万円増)

営業利益

54,369

百万円

(前期差24,762百万円増)

経常利益

59,877

百万円

(前期差29,860百万円増)

親会社株主に帰属する当期純利益

55,580

百万円

(前期差23,203百万円増)

1株あたり
当期純利益

14579

ROE

9.8%

中期経営計画の中間年度である2023年度は、第1フェーズである「百貨店の再生」を掲げた 2年目として、スピード感を 持ちながら着実に重点戦略の実行を進め、再生フェーズの早期 達成を図ってまいりました。また同時に次期フェーズで ある「まち化準備」フェーズに向けた取り組みを加速させるべく、地域百貨店や関係会社の事業構造改革への注力、 「百貨店の科学*」のグループ会社への浸透による経費コントロールを推し進め、国内百貨店事業を筆頭とした経営効率 の大幅な改善により財務体質の強化を図ってまいりました。 これらの取り組みを進めた結果、当連結会計年度において、計画当初の長期目標である10年スパンでの営業利益額 50,000百万円を大きく上回りながら2年目で達成することができました。さらに、2008年4月の三越と伊勢丹統合以降 の最高営業利益についても更新しました。 当連結会計年度の連結決算につきましては、売上高は536,441百万円(前連結会計年度比10.1%増)、営業利益は 54,369百万円(前連結会計年度比83.6%増)、経常利益は59,877百万円(前連結会計年度比99.5%増)、親会社株主に 帰属する当期純利益は55,580百万円(前連結会計年度比71.7%増)となりました。

「百貨店の科学」科学的視点を取り入れ経費や要員などをコントロールするための基準等を策定した手引書

セグメントの状況

次の表は左右にスワイプしてご覧ください

(億円) 総額売上高 売上高 営業利益
実績 前年比 実績 前年差 第3四半期決算発表数値との差異
百貨店業 11,373 111.8% 4,483 451 +247 +41
クレジット・金融・友の会業 354 105.6% 327 40 +2 +2
不動産業 267 130.6% 267 30 ▲9 0
その他※ 251 149.2% 285 21 +7 0
合計 12,246 112.5% 5,364 543 +247 +43

その他には調整額を含む

  • 百貨店業は(株)三越伊勢丹の大幅な増収増益に加え、地域各社の利益改善も奏功し、営業利益は451億円(前年比221%)と増加しました。
  • クレジット・金融事業は販管費コントロールにより、2月時点の計画を上回りました。
  • 不動産事業では、建装売上が計画通り推移しました。

財政状態の概況

※2024年3月期 決算発表時

当連結会計年度末の総資産は1,225,103百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,795百万円増加しました。
これは売上増による売掛債権の増加、持分法適用会社に対する持分相当額利益増加などによるものです。
負債合計では624,278百万円となり、前連結会計年度末から40,509百万円減少しました。これは主に、有利子負債の減少などによるものです。
また、純資産は600,824百万円となり、前連結会計年度末から48,304百万円増加しました。
これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことおよび為替換算調整勘定が増加したことなどによるものです。

キャッシュフローの概況

※2024年3月期 決算発表時

当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて36,649百万円減少し、72,390百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、56,895百万円の収入となり、前連結会計年度に比べ収入が9,406百万円減少しました。これは主に、税金等調整前当期純利益が27,293百万円増加したものの、売上債権の増減額が23,615百万円増加したこと及び持分法による投資損益が5,131百万円増加したことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、27,015百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ支出が11百万円減少しました。これは主に、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出が9,186百万円増加したことに対して、前年は連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出10,599百万円があったことなどによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、68,485百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ支出が52,287百万円増加しました。これは主に、長期借入金や社債、コマーシャルペーパーなどの返済による支出44,500百万円があったこと及び、自己株式の取得による支出15,012百万円などによるものです。

最新四半期経営成績の概況(連結)

2025年3月期第1四半期決算発表時点

売上高

通期

129,694

百万円

(前期差11,014百万円増)

営業利益

通期

18,868

百万円

(前期差10,213百万円増)

経常利益

通期

21,209

百万円

(前期差11,107百万円増)

親会社株主に帰属する当期純利益

通期

13,702

百万円

(前期差6,896百万円増)

  • 売上高は、“高感度上質戦略”“個客とつながるCRM戦略”の推進が着実に進捗
  • 販売管理費は、百貨店の科学を全社に浸透させることで着実なコントロールを継続
    →第1四半期の営業利益・経常利益はともに統合後最高益を大幅に更新

セグメント別の状況

次の表は左右にスワイプしてご覧ください

(億円) 総額売上高 売上高 営業利益
実績 前年比 実績 前年差
百貨店業 2,953 114.7% 1,076 157 +90
クレジット・金融・友の会業 94 104.0% 82 21 +10
不動産業 64 129.8% 64 7 +2
その他※ 66 109.6% 72 2 0
合計 3,179 114.5% 1,296 188 +102

その他のセグメントの営業利益には、調整額(0.5億円)を含む

  • 百貨店業:好調な売上と販管費抑制で大幅に増収増益。営業利益は157億円
  • クレジット・金融業:堅調なカード扱い高と着実な経費コントロールで10億円増益
  • 不動産業:建装事業が引き続き堅調に推移

2025年3月期通期計画とキャッシュアロケーション(連結)

2025年3月期の通期計画(2024年4月1日〜2025年3月31日)

売上高

通期

556,000

百万円

(前期比3.6%増)

営業利益

通期

72,000

百万円

(前期比32.4%増)

経常利益

通期

77,000

百万円

(前期比28.6%増)

親会社株主に帰属する当期純利益

通期

58,000

百万円

(前期比4.4%減)

1株あたり
当期純利益

通期

15472

ROE

通期

8.8%

※2024年5月14日に開示した数値

  • 売上高:国内外顧客への戦略推進により+80億円の上方修正
  • 販売管理費:売上連動経費の増加とさらなる経費構造改革の推進を反映
  • 営業利益、経常利益:過去最高を更新
  • 当期純利益:前年度から増益。

セグメント別計画

次の表は左右にスワイプしてご覧ください

(億円) 総額売上高 売上高 営業利益
計画値 前年比 計画値 前年差 期初計画差
百貨店業 12,220 107.4% 4,580 595 +143 +80
クレジット・金融・友の会業 370 104.4% 340 55 +14 -
不動産業 330 123.2% 330 37 +6 -
その他※ 280 111.5% 310 33 +11 -
合計 13,200 107.8% 5,560 720 +176 +80

その他には調整額を含む

  • 百貨店業:各戦略の推進による増収に加え、経費構造改革のさらなる推進による経費コントロールを踏まえ、営業利益は5月に発表した期初計画から+80億円上方修正

キャッシュアロケーション

  • 今後は、長期スパンの「“まち化”大規模不動産投資」を見据えた、政策的アロケーションを計画しております。
  • 創出するキャッシュアローワンスを①成長投資②株主還元拡大へ政策的に配分していきます。
  • 株主還元は利益水準に合わせた中長期的な増配を目指す中、2024年3月期の配当を34円に増配しました。
    2025年3月期も引き続き総還元性向50%水準を意識し、年間48円の配当を予定しているとともに、150億円の自己株式取得を計画しております。

上記は2023年5月に当社が発表した計画値となります。
次期中期経営計画が始まる2026年3月期から6ヶ年のキャッシュアロケーション計画は2024年11月に開示する予定です。