“think good”の取り組み事例
SUSTAINABILITY
2025.07.07
百貨店業での取り組み
#地域社会との共創 / #文化の継承と革新 / #環境への取り組み
ジェイアール京都伊勢丹では、2025年4月に「環境への取り組み」と「京都の伝統文化の継承」をテーマにした「think good journey ~未来をグッとサステナブルに~」を開催しました。
京都といえば格式ある伝統や古くから続く文化に注目されがちですが、実は常に新しい技術や感性を柔軟に受け入れ、常に進化をし続けてきた土地でもあります。本イベントでは、そうした京都の現代的な側面に焦点を当て、百貨店という場を通じて発信することでより多くのお客さまに知っていただくことを目指しました。
「think good journey」を通じて、伝統と革新が共存する京都の魅力をご紹介するとともに、未来のために私たちができるアクションについてご来場いただいた皆さまとともに考える機会を創出しました。
本イベントはもともと、伊勢丹新宿店で展開されていたアップサイクル企画「ピースdeミライ」を、三越伊勢丹グループ百貨店の他百貨店へと拡大する構想からスタートしました。取り組みを進めるなかで、ジェイアール京都伊勢丹では、食品フロアで地産地消の取り組みが進んでいた一方、ファッション分野や地域との連携については十分に発信できていないという課題が浮かび上がりました。そこで、アップサイクルに加えて、“think good”という三越伊勢丹グループのサステナビリティ活動のもと、京都の百貨店だからこそできる“新しい提案”に挑戦することにしました。イベントタイトルを「think good journey」と決め、多様な視点での“今の京都”を発信し、未来につなげるイベントを目指しました。
会期中は「ピースdeミライ」のアイテムを中心に、京都で受け継がれてきた茶道具に着想を得て、伝統工芸の技術を用いて作られたコーヒーツールや、100年以上の歴史をもつ京都の黒染め専門工房による洋服の染め替えサービスなどをご紹介しました。
さらに、老舗漆精製メーカーによるワークショップも開催しました。割れたり欠けたりした陶磁器を漆で接着し、金で装飾することで新たな美しさを生み出す、日本独自の文化「金継ぎ」や、輪島製のお箸の木地に「拭き漆」を施す漆芸技法など、体験の場を提供しました。
「金継ぎ」体験
輪島製のお箸の木地に「拭き漆」を施す様子
また、「think good journey」のプロジェクトメンバーが、京都芸術大学2024年度卒業・修了展で社会課題をテーマにした学生作品に触れたことをきっかけに、今回のイベントでも京都芸術大学の学生による作品展示も実施しました。パチンコ店やコンビニエンスストアなどで短期間のみ使用され、その後廃棄されてしまう「幟(のぼり)」をアップサイクルした服や、需要が減少した木桶を現代的なインテリアへと生まれ変わらせたプロダクトなど、学生ならではの自由な発想と感性が光る作品が会場を彩りました。
のぼりをアップサイクルした服「BATABATA」
木桶文化を伝える新しい桶プロダクト「とんとんや」
廃棄物を活用して制作された巨大なしめ縄作品には、学生からの提案を受け、ジェイアール京都伊勢丹の従業員から集めた不要な衣類100着も素材として使用されました。
京都芸術大学の学生からは、「普段は発表の機会が限られている中、百貨店という場で自分の作品を展示でき、大きな喜びと達成感を感じられた」という声が多く寄せられました。学生のご家族やご友人、そしてこれまで百貨店に馴染みのなかった若い世代も新たな来場者となり、世代や地域を超えた新しい交流の場が生まれました。
2027年には、ジェイアール京都伊勢丹は開業30周年を迎えます。それに向けて、“think good”のプロジェクトを段階的に進化させていく予定です。今後も“think good”の取り組みを通じて、京都発の新たな価値観を日本全国、そして世界へ発信してまいります。
お問い合わせ先:ジェイアール京都伊勢丹