対談・インタビュー

SUSTAINABILITY

【インタビュー】納品拠点の集約で進める地域交通環境の改善— 歩行者の安全性向上と渋滞緩和

2026.09.04

地域社会との共創

#まちの価値向上

 

(株)三越伊勢丹ビジネス・サポートは、伊勢丹新宿本店周辺で課題となっていた「歩行者の安心・安全の確保」と「物流車両台数の抑制による周辺渋滞の緩和」の両立を図るため、納品車両の受け入れ拠点を本館プラットから近隣の三光町センターに集約する「三光町納品体制」を導入しました。今回は、(株)三越伊勢丹ビジネス・サポート 伊勢丹新宿本店の担当者に、取り組みの背景や内容、成果、今後の展望を聞きました。

 

— この取り組みを実行した背景と目的を教えてください。

 

伊勢丹新宿本店の周辺では、納品車両の受け入れによる歩行者動線への影響や、周辺道路の渋滞が課題となっていました。公道の安心・安全を守りながら周辺交通の円滑化を進めることが急務であると考え、「歩行者の安心・安全の確保」と「渋滞緩和」を両立する仕組みづくりに着手しました。

 

— 具体的な施策を教えてください。

 

納品車両の受け入れを可能な限り近隣の物流拠点である三光町センターへ集約し、本館内の荷受けスペース(本館プラット)への納品車両の受け入れ台数を抑制しました。各納品代行業者・配送業者の車両は、三光町センターで荷卸しを行った後、フロア別に仕分けし、三光町—本館間を往復する専用のピストン便で輸送します。また、本館プラットへの納品車両が減少したことを受け、歩行者の安全性をさらに高めるため、午後1時~6時まで本館プラット前の大型トラックの乗り入れを制限する運用を導入しました。カラーコーンによる時間帯封鎖を行うことで、車両の歩道へのはみだしを防止しています。


— 実施後、歩行者の安全面ではどのような変化がありましたか。

 

特に午後1時以降は、本館プラット側の歩道も歩行者が安全に通行できるようになりました。従来は、プラットに停車した車両のはみ出しにより、歩行者が反対側に回り込む場面も多く見られましたが、現在は歩行者がより安全に通行できる環境へと改善しています。


— 周辺道路の渋滞緩和についての評価はいかがですか。

 

伊勢丹新宿本店の総務部からは、本館プラットへの受け入れ台数削減により「周辺の車両動線が整理され、交通環境の改善につながった」と評価を得ています。実際に、本館プラットへの直納車台数は導入前の1日36回から導入後は1日6回となり、83.3%減少しました。また、周辺道路の平均通過時間も最大約45分から約15分へと短縮されており、交通の円滑化に一定の成果が確認されています。

— 納品時間への影響や、店頭からの反応はいかがですか。

 

導入当初は、物流拠点を経由することで納品時間への影響を懸念する声もありましたが、ピストン便の回数を柔軟に調整することで、安定した納品体制を維持しています。現在は、店舗運営への影響を抑えながら、歩行者の安全性向上や交通環境の改善につながる取り組みとして理解が広がっています。

 

— 今後の取り組みについて教えてください。

 

今回の運用により、「歩行者の安全性の向上」と「周辺渋滞の緩和」について一定の成果が確認できたと捉えています。今後も関係部門と連携しながら、運用の最適化や周辺環境のさらなる改善策を検討し、実行していきます。
 

まとめ

三光町センターへの納品集約と、伊勢丹新宿本店 本館プラット前の時間帯封鎖を組み合わせた「三光町納品体制」により、歩行者動線の安全性向上と周辺交通の円滑化に手応えが生まれました。本取り組みは、物流効率の向上にとどまらず、来店されるお客さまや地域住民の皆さまにとって、安全で快適な歩行空間の創出にもつながっています。
三越伊勢丹グループは、店舗運営を通じて地域社会と共生し、持続可能なまちづくりに貢献していきます。

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