対談・インタビュー

SUSTAINABILITY

【インタビュー】譲り合いが生まれる専用エレベーターを整備

2026.06.02

多様な価値観の尊重

#多様なニーズへの革新的な提案


国内外からのご来店が増える中、三越銀座店では、ベビーカーや車いすをご利用のお客さまが優先エレベーターに乗りづらい状況が課題となっていました。この課題を解決するため、2024年3月、全フロアに専用エレベーターを整備。“お客さまが自ら気持ちよく譲り合えるエレベーター”をテーマに店内でデザインを公募し、三越銀座店店長などによる審査を経て、2名の合同作品を原型として採用。(株)三越伊勢丹プロパティ・デザインと連携して、デザインをブラッシュアップしました。

公募から生まれたデザインと運用の工夫により、誰もがより安心して回遊いただける環境を整えています。

 

今回は、エレベーターのデザイン案に携わった2名に話を聞きました。

 

 

― 専用エレベーター導入にあたっての方針と、デザイン公募に応募した理由を教えてください。
 

三越銀座店では、必要とされる方が優先エレベーターにも乗りづらい状況がありました。そこで、この課題を解消するためには、お客さま同士が自然に譲り合える雰囲気をつくることが重要だと考え、店内で働くメンバーを対象にデザイン案の公募が行われました。

私たちは「なぜ人は優先エレベーターに乗ってしまうのか」を自分の行動から見つめ直し、強く制限するよりも“必要としない方が自然と他の手段を選びたくなる”デザインこそが有効だと考えて応募しました。

 

― デザインの工夫はどこにありますか。
 

「必要としない方が自然と他の手段を選ぶ」ことを促すため、世界共通で認識されやすいピクトグラムを大きく配置し、扉や押しボタン上部に掲示しました。

専用エレベーター外観画像
専用エレベーター内画像

 

― 導入後の手応えはいかがですか。
 

必要とされる方に落ち着いてご利用いただけるようになり、お客さまからもご理解・ご協力をいただく場面が増えました。しかしながらまだまだ改善・浸透する努力が必要だと感じています。

― 今後の展望を教えてください。
 

お客さまが安心して楽しめるお店を目指し、譲り合いや思いやりが自然に生まれる環境づくりをさらに進めます。専用エレベーターの運用を皮切りに、すべてのお客さまに配慮した空間づくりを館内全体へ広げていきたいと考えています。

まとめ

三越銀座店の専用エレベーターは、設備の改善に加え、「譲り合い」を促すデザインと運用の工夫が特徴です。2024年4月施行の改正障害者差別解消法への対応にとどまらず、お客さま同士の思いやりを後押しする仕組みとして機能しています。今後もユニバーサルデザインの推進と、誰もが安心して利用できる環境づくりを進めていきます。

SHARE