CSR・社会貢献

文化・芸術

三越伊勢丹グループでは、お客さまのライフスタイルをより豊かなものにするため、世界中の価値ある文化や芸術をご紹介する取り組みや、日本の良さをあたらしい価値として再認識していただく取り組み、また保有する史料の活用など、文化・芸術を支援する様々な取り組みを行っています。

日本のもの・こと・ひとづくり「JAPAN SENSES」

日本のもの・こと・ひとづくり「JAPAN SENSES」

当グループでは、2011年度から世界に誇れる日本の良さをあたらしい価値として再認識していただく取り組みを「JAPAN SENSES」と題して紹介しています。
急速な少子高齢化や経済のグローバル化が進むなかで、地域社会を取り巻く環境が変化しています。地域産業の疲弊や地域文化の衰退など、社会の課題に向き合い、企業活動を通じてその解決に貢献することで、かかわりのあるすべての人々のその先(未来)が豊かになる活動ととらえ、取り組んでいます。

2017年春の「JAPAN SENSES」は、3月29日より、伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店を中心としたグループ店舗12店舗で、九州をフォーカスエリアとした日本の良さを発信しました。

伊勢丹新宿本店 「Supporting Local Youth」

伊勢丹新宿本店のテーマは、「Supporting Local Youth~地方で頑張っている若手を応援します~」。今回のフォーカスエリア九州にスポットを当てた「STAND 九州」を開催。また、地域創生の取り組みとして、日本を代表する伝統工芸品である大島紬を、三越伊勢丹のフィルターを通して、高いファッション性や新しい価値を加えて提案しました。

●STAND 九州

STAND 九州

“日本全国の地域活性化に貢献する”。この志のもと、2016年12月に株式会社ビームスと始動したプロジェクト「STAND FORTY_SEVEN」。その本格的スタートとなった「STAND 九州」は、九州で活躍する次世代のデザイナー、クリエーター、職人などにフォーカスしたコラボレーション企画イベントです。

  • 「NEW CRAFT&ART」 〈TALKY〉の「ミンゲイプロジェクト」「NEW CRAFT&ART」 〈TALKY〉の「ミンゲイプロジェクト」
  • 「FOOD MARKET」 糸島で木の食器などを制作する〈DOUBLE=DOUBLE FURNITURE〉の別注商品「FOOD MARKET」 糸島で木の食器などを制作する〈DOUBLE=DOUBLE FURNITURE〉の別注商品
  • 「CURATOR OF KYUSHU」 スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソン氏の限定波佐見焼招き猫「CURATOR OF KYUSHU」 スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソン氏の限定波佐見焼招き猫
  • 「NEW MOVEMENT」 宮崎・日向の「サーフィンで町おこし」公式キャラクター “ヒューくん”を起用した土産グッズ「NEW MOVEMENT」 宮崎・日向の「サーフィンで町おこし」メインキャラクター “ヒューくん”を起用した土産グッズ

伝統工芸品に新しい可能性を模索する「NEW CRAFT&ART」、福岡で一番旬な糸島をクローズアップした「FOOD MARKET」、人気作家とのコラボレート作品を集めた「CURATOR OF KYUSHU」、町おこしの一環として新しい土産品をプロデュースする「NEW MOVEMENT」の4つのカテゴリーで、こだわりのモノ・コトを本館1階ザ・ステージで展開しました。

●未来に繋ぐ大島紬STORY

日本を代表する伝統的工芸品の一つである大島紬は約1,300年の歴史をもつ絹の絣織物。奄美大島を発祥とし、現在は奄美大島・鹿児島市を中心に生産されています。精緻な絣模様や、自然を生かした染色技法「泥染め」から得られる美しい色合い。その魅力をデザイナーとのコラボレートアイテムなどを通して紹介しました。

  • ファッションブランドとのコラボレートアイテムファッションブランドとのコラボレートアイテム
  • 大島紬で制作したアートピース大島紬で制作した
    アートピース
  • 大島紬で仕立てたインテリア茶箱大島紬で仕立てた
    インテリア茶箱

本館7階呉服プロモーションでは、テキスタイルデザイナー須藤 玲子氏と、〈クチュリエ〉の服部幸之助氏による大島紬を使用して制作したアートピースを、本館5階ウエストパークでは、〈インテリア茶箱クラブ〉が大島紬を使って仕立てたインテリア茶箱を中心に、グッズなどを展示しました。

三越日本橋本店 「九州一等賞」

三越日本橋本店のテーマは「九州一等賞」。豊かな自然のもとで、様々な伝統や文化が生まれ引き継がれている九州。その暮らしの魅力を発掘し、伝統の技に現代のエッセンスを取り入れたアイテムの紹介などを通じて、地域創生につなげました。

  • 「ジアン×源右衛門窯」 ブルーが印象的な器の数々「ジアン×源右衛門窯」
    ブルーが印象的な器の数々
  • 大島紬の身近なアイテム大島紬の身近なアイテム
  • 大分県臼杵市産の食材大分県臼杵市産の食材

本館5階リビングフロアでは、「ジアン×源右衛門窯 美しきブルーの世界~フレンチブルー×ジャパンブルー~」と題し、有田の〈源右衛門窯〉とフランスの陶器工房〈ジアン〉による、東西のブルーをテーマにコラボレート企画を開催。〈ジアン〉の代表的な花柄“ミルフルール”を、〈源右衛門窯〉の解釈で細やかに絵付けした食器など様々な器を展示しました。本館1階では、大島紬のストールやポーチなどを身近なアイテムとして提案し、本館地下1階食品フロアでは、自治体ぐるみで土づくりや有機農業に取り組む大分県臼杵市産の食材を紹介しました。また臼杵市と市民の活動を追った記録映画「100年ごはん」を、新館9階カルチャーサロンで上映しました。

三越銀座店 「The Power of 九州」

三越銀座店では、「The Power of 九州」と題し、九州の伝統技術に都会的な感性を掛け合わせた工芸品の多彩な魅力を発信しました。

  • モダンなアレンジを取り入れた竹細工品モダンなアレンジを取り入れた竹細工品
  • 熟練の職人によって生み出される薩摩切子熟練の職人によって生み出される薩摩切子

本館7階ジャパンエディションでは、九州のモノづくりから大分の竹の手仕事と、大胆さと繊細さを合わせもつ薩摩切子をクローズアップしました。

アート&クリエーション

アート&クリエーション

2016年8月、お客さまに身近な環境でアートやクリエーションを感じていただく取り組み「アート&クリエーション」を伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店の3店舗で開催しました。
これは「アート」や「クリエーション」を三越伊勢丹のフィルターを通してお客さまに身近に感じていただき、新たな価値として提案するとともに、次代を担う若手のアーティストの方々に発表の場を提供するなど、次世代育成につながる取り組みです。3店舗の独自性を生かした展開により、それぞれの店舗を回遊してお楽しみいただきました。

伊勢丹新宿本店 「イセタンアート&クリエーション2016」

伊勢丹新宿本店では、2016年8月10日から22日まで、「オトナのココロを満たす新しいポップカルチャー」をテーマに、「イセタンアート&クリエーション2016」を開催しました。

  • カラフルなファブリックの「インテリア茶箱」カラフルなファブリックの「インテリア茶箱」
  • 吉野央子氏によるショウウインドウ吉野央子氏によるショウウインドウ

ファッションとアート、アナログとデジタル、伝統と革新、さまざまな要素が出会い、ミックスされ、創り出される新しいポップカルチャーを本館およびメンズ館各階で紹介。また、本館のショウウインドウは、三越伊勢丹×瀬戸内国際芸術祭 コラボエキシビジョン「SETOUCHI ART@伊勢丹新宿店」として、アーティスト吉野央子(よしのおうじ)氏を起用し、木彫の海の生物や海底から引き揚げられたものなどで海の世界観を演出したアートで彩りました。

三越日本橋本店 「三越アート&クリエーション」

2016年8月10日から16日、三越日本橋本店では、東京藝術大学とのコラボレーション企画を中心に、身近に「アート」に触れて楽しんでいただける取り組みを全館でご紹介しました。

  • デザインアワード グランプリ受賞作品 川崎 美波さん「UKIYOJI 浮世楊枝」デザインアワード グランプリ受賞作品
    川崎 美波さん「UKIYOJI 浮世楊枝」
  • 夏の芸術祭2016 次代を担う若手作家作品展 会場の様子夏の芸術祭2016
    次代を担う若手作家作品展 会場の様子

本館1階中央ホールでは、東京藝術大学美術学部デザイン科のご協力のもと、MITSUKOSHI×東京藝術大学デザインコンペティション 「アート&クリエーションデザインアワード」を開催。「未来に繋ぐ日本橋×にほんばし土産“ミヤゲ”」をテーマに、土産の“ミヤゲ”の新しいカタチを自由な発想で表現した、26人の学生によるアート作品を展示し、審査員と展示期間中のお客さまの投票によって各賞の受賞者を選出しました。
また、本館6階美術フロアでは、「夏の芸術祭2016 次代を担う若手作家作品展」を開催。東京藝術大学美術学部各専攻の若手作家約200人の作品を一堂に展示しました。

三越銀座店 「GINZA POP CULTURE」

8月10日~22日、三越銀座店では、大人目線の上級ポップカルチャー・アイテムを提案する「GINZA POP CULTURE」を開催しました。

  • 横尾忠則氏の作品横尾忠則氏の作品
  • 巨大BE@RBRICの展示巨大BE@RBRICの展示

ハイカルチャーの本質を知り、サブカルチャーへの好奇心も抱く、大人の審美眼に叶うような、ライフスタイルに装いに遊び心とアート性を加えるファッションアイテムなどを紹介し、VPスペースでは、「ジャパン ポップカルチャー」として象徴的なアートを展示しました。

アーカイブズの活用

アーカイブズの活用

「駿河町越後屋呉服店大浮絵」奥村政信筆

三越は、江戸時代からの歴史と伝統を有するとともに、1904年(明治37年)の「デパートメントストア宣言」で知られるように、日本で最初の百貨店でもあります。
当社では、長きにわたり受け継がれてきた歴史的史料を保管しており、その分野は、経営、美術、建築、文学、流行など多岐にわたります。当社の歴史はもちろん、百貨店そのものの歴史を知るうえで重要なものが多く、学術的にも、有識者の方々から高く評価されています。社内はもちろん、お客さまや研究者、マスコミからの問い合わせに対応し、広くアーカイブズを活用しています。

シーボルト日本博物館で三越のパッケージデザインを展示

2016年6月10日から8月28日の期間、オランダのライデン市にあるシーボルト日本博物館(Japan Museum SieboldHuis)で開催した、「捨てるには素敵すぎる 日本のパッケージデザイン」展に、三越のパッケージ(贈答用の包装)を展示協力しました。

シーボルト日本博物館:日本博物館シーボルトハウスは、日本文化の珍品逸品を常設展で紹介しています。展示品は、長崎出島の和蘭商館医官、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが1823年から1829年にかけて収集したものです。
  • 運河沿いのシーボルト日本博物館外観運河沿いのシーボルト日本博物館外観
  • 三越のパッケージデザインを展示三越のパッケージデザインを展示
  • 贈り物の包み方を映像で紹介贈り物の包み方を映像で紹介
  • 日本の贈答文化を代表するギフト商品と杉浦非水画の展示日本の贈答文化を代表するギフト商品と杉浦非水画の展示

博物館で放映した動画「MITSUKOSHI HANA-HIRAKU Wrapping」をこちらからご覧いただけます。

この展覧会は、「過去」「現在」「過去と現在の出会い」の全三部で構成され、“Embellished Intentions”と題した第三部で、三越のパッケージ(贈答用の包装)を通して、日本のパッケージデザインにおける現在と過去の出会いが紹介されました。猪熊弦一郎デザインの三越の包装紙「華ひらく」が会場の一面を飾り、パッケージの実用的な面と儀礼的な機能が交わる点について紹介されました。大正期の代表的なグラフィックデザイナー杉浦非水の画などをパッケージデザインに活用した近年のお中元・お歳暮のギフト商品も併せて展示されました。「捨てるには素敵すぎる 日本のパッケージデザイン」展は、このあとポーランド・クラクフ市Manggha Museum of Japanese Art and Technology、ワルシャワのThe Asia and Pacific Museumを巡回しました。

三井記念美術館「日本の伝統芸能展」で所蔵歌舞伎衣裳を紹介

2016年11月26日~2017年1月28日、三井記念美術館で開催された、国立劇場開場50周年記念「日本の伝統芸能展」に、三越伊勢丹所蔵の歌舞伎衣裳を出品協力しました。

  • 展覧会会場入口展覧会会場入口
  • 歌舞伎衣裳展示室歌舞伎衣裳展示室
  • 黒地呉絽服連地雲龍宝尽文様唐人服※黒地呉絽服連地雲龍宝尽文様唐人服※1
  • 木綿地龍丸入格子文様羽織・着付※※木綿地龍丸入格子文様羽織・着付※2

日本が誇る伝統芸能「雅楽」「能楽」「歌舞伎」「文楽」「演芸」「琉球芸能・民俗芸能」を6本の柱として、様々な角度から美と魅力を紹介したこの展覧会で、三越伊勢丹所蔵の歌舞伎衣裳が展示・紹介されました。
三越は、明治40年に三越衣裳部を新設して貸衣裳業を開始。六代目尾上菊五郎一座などを上得意として、多くの歌舞伎衣裳を受注製作、名優の舞台姿を飾りました。三越が所蔵している歌舞伎衣裳は、日本の伝統芸能の貴重な史料として認められており、この展覧会は、多くの皆さまにご紹介する良い機会となりました。

※1
黒地呉絽服連地雲龍宝尽文様唐人服(くろじごろふくれんじうんりゅうたからづくしもんようとうじんふく):七代目松本幸四郎(1870~1949)が、近松門左衛門作『博多小女郎浪枕(はかたこじょろうなみまくら)』の毛剃九右衛門(けぞりくえもん)に用いた衣裳。
※2
木綿地龍丸入格子文様羽織・着付(もめんじりゅうのまるいりこうしもんようはおり・きつけ):七代目松本幸四郎(1870~1949)が、昭和4年(1929)3月に歌舞伎座で上演された『助六由縁江戸桜』(すけろくゆかりのえどざくら)髭の意休役に用いた羽織と着付の衣裳。

愛媛県美術館「生誕140年杉浦非水 開花するモダンデザイン展」に出品協力

2017年2月22日から3月30日まで愛媛県美術館で開催した企画展「生誕140年杉浦非水 開花するモダンデザイン展」に、三越伊勢丹が所蔵する史料の出品協力をしました。

  • 杉浦非水画 明治~大正時代の三越PR誌杉浦非水画 明治~大正時代の三越PR誌
  • 杉浦非水画 明治43年『みつこしタイムス』附録 「新案家庭衣裳あはせ」杉浦非水画 明治43年『みつこしタイムス』附録 
    「新案家庭衣裳あはせ」
  • 展示された三越呉服店の出品協力したポスター展示された三越呉服店の出品協力したポスター
  • 「むらさきしらべ」岡田三郎助画「むらさきしらべ」岡田三郎助画

この企画展では、愛媛県松山市出身の杉浦非水(1876~1965年)が、三越図案部社員として三越呉服店ポスター、装丁、三越PR誌『三越』、『みつこしタイムス』、『大阪の三越』 の雑誌表紙画など幅広い分野での創作活動をした作品の数々、愛媛県美術館の非水コレクション約7,000点を中心に、三越伊勢丹が所蔵する作品もあわせて展示・紹介しました。当時三越PR誌は、学問、文芸、美術など文化全般にわたる啓蒙を目的とした、商品カタログとしてのPR誌を大きく脱したものでした。杉浦非水は、アールヌーボーに代表される西欧最新のデザイン様式に日本の伝統を加味した和洋折衷のデザインで、モダンで親しみやすい三越のための新しい意匠を創出しました。ほかに当社が所蔵する、杉浦非水のポスターに影響を受けた明治~大正時代の三越呉服店美人ポスターも展示しました。

三越日本橋本店が国の重要文化財に指定

2016年、三越日本橋本店(本館)が、国の重要文化財に指定されました。
現在の建物は、1914年完成の建物を基にした豪華なルネサンス式建築。格調ある色調で彩られた三越劇場、吹き抜けの中央ホールなど、各時代の先駆的な意匠を用いて華やかに装飾されており、わが国における百貨店建築の発展を象徴するものと評されています。

  • 三越日本橋本店本館全景三越日本橋本店本館全景
  • 1927年増築時に建築の「三越ホール(現三越劇場)」1927年増築時に建築の「三越ホール(現三越劇場)」
  • 1935年増築時に建築の「中央ホール」1935年増築時に建築の「中央ホール」
  • 1921年増築時に建築の本館屋上「金字塔」1921年増築時に建築の本館屋上「金字塔」

三越日本橋本店の現在の建物は、1904年12月に日比翁助がデパートメントストア宣言を発し、1914年10月ルネッサンス式5階建新館を落成してから、1935年、6年の歳月を費やし増築改修されたもので、完成当時は「国会議事堂」「丸ビル」に次ぐ大建築でした。なかでも、採光天井の下にフランス産赤斑大理石とイタリア産卵黄色大理石を張りつめた中央ホールは花園のような美しさです。100年以上経った今でも、変わらない姿でお客さまにお買物を楽しんでいただきながら、文化・歴史を伝えています。

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