CSR・社会貢献

重点領域① 文化・芸術

当グループでは、お客さまのライフスタイルをより豊かなものにするため、世界中の価値ある文化や芸術をご紹介する取り組みや、日本の良さを新しい価値として再認識していただく取り組み「JAPAN SENSES」、さらに「クール・ジャパン戦略推進事業」に代表される日本と世界をつなぐ活動など、文化・芸術を支援する様々な取り組みを行っています。
特に、日本の伝統的な文化・芸術を守り、後世に受け継いでいくことは、歴史ある百貨店としての社会的使命であると同時に、自らのアイデンティティーを守ることでもあると認識し、今後も店頭での営業活動を通じて文化・芸術の支援に取り組んでいきます。

日本のもの・こと・ひとづくり「JAPAN SENSES」

当グループでは、2011年度から世界に誇れる日本の良さを新しい価値として再認識していただく取り組みを「JAPAN SENSES」と題してご紹介しています。
急速な少子高齢化や経済のグローバル化が進むなかで、地域社会を取り巻く環境が変化しています。地域産業の疲弊や地域文化の衰退など、社会の課題に向き合い企業活動を通じてその解決に貢献することで、かかわりのあるすべての人々のその先(未来)が豊かになる活動ととらえ、取り組んでいます。
2015年からは、その取り組みをさらに進化させ、新たに企業メッセージ「this is japan.」を掲げ、商品はもとより販売サービスに至るまで、世界に通じる日本の良さを発信していきます。

関連リンク

アート&クリエーション

2014年8月、伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店は、お客さまに身近な環境でアートやクリエーションを感じていただく取り組み「アート&クリエーション」を開催しました。
これは近年お客さまの関心が高まりつつある「アート」「クリエーション」を、三越伊勢丹のフィルターを通して、お客さまにもっと身近に感じていただけるようご提案するとともに、次代を担う若手のアーティストの方々に発表の場を提供するという、三越伊勢丹グループが取り組む社会貢献の重点領域の一つである「文化・芸術」支援につながる取り組みです。
さらに3店舗の独自性を生かした展開により、それぞれの店舗を回遊してお楽しみいただき、「文化・芸術」を身近に感じていただける取り組みとなりました。

三越日本橋本店の取り組み

  • MITSUKOSHI×東京藝術大学
  • 夏の芸術祭 2014
  • 次代を担う若手作家作品展

三越日本橋本店では、「カルチャーリゾート百貨店」の具現化に向け、東京藝術大学とのコラボレーション企画を中心に、身近に「アート」に触れて楽しんでいただける「もの」「こと」を全館でご提案。
アートの原点というキーワードから埴輪をモチーフにした「三越×藝大」のコラボレーションキャラクター「大越藝三(おおこしげいぞう)」が、アートの楽しさをお伝えしました。
ご来店いただいた皆さまにアートを体験していただけるよう、本館1階中央ホールでは「大越藝三」のステッカーをお客さまに貼っていただき大きな作品づくりに参加していただくイベントやワークショップ、美術史家によるトークショー、東京藝術大学教授をパネリストに迎えたシンポジウムなど、様々な企画をご用意し「アート」に親しんでいただきました。

  • 三越日本橋本店本館1階中央ホール 「大越藝三」ステッカーを貼って作品にしました。 三越日本橋本店本館1階中央ホール
    「大越藝三」ステッカーを貼って作品にしました。
  • ワークショップ「モダン雅な日本画に挑戦!~Myうちわを作ろう~」ワークショップ「モダン雅な日本画に挑戦!~Myうちわを作ろう~」

メイン企画である今回で3回目を迎える「次代を担う若手作家作品展」では、東京藝術大学美術学部の教授より推薦を受けて、全学科卒業生から選抜された若手作家約200人の作品を一堂に展示。 芸術界へはばたく若手アーティストを紹介する機会を創出したことで、若手芸術家の人材育成を使命とする東京藝術大学からも大いなる期待が寄せられました。

  • 三越日本橋本店本館6階「次代を担う若手作家作品展」三越日本橋本店本館6階「次代を担う若手作家作品展」
  • 「次代を担う若手作家作品展」メイン会場「次代を担う若手作家作品展」メイン会場
Voice
橋本 和幸准教授
  • 東京藝術大学
  • 美術学部副学部長
  • 橋本 和幸准教授

絵画や彫刻、工芸、デザイン、建築など様々な分野の作品が一堂に並ぶのは、ほかではあまりないこと。お客さまにも新鮮に感じていただけると思います。作品発表の場がない作家が多いなか、百貨店でこのように大々的に作品展を開催できるのはありがたいことです。お客さまに様々な作品をご覧いただき、お気に入りの作家を発掘する楽しみをぜひ経験していただきたいと思います。

Voice
土屋 万里恵さん
  • 三越日本橋本店
  • 美術営業部計画担当
  • 土屋 万里恵さん

今回の「アート&クリエーション」では、これまで本館6階の美術ギャラリーでご紹介していた若手作家の作品展に加え、新しいお客さまやお子さまにアートを身近に感じていただけるふれあいの「場」を中央ホールに設けたことで、多くのお客さまとの接点が増えました。「大越藝三」のステッカーを貼って作品にするイベントでは、無地のステッカーに絵を描いて貼るお子さまの参加も多く、その様子を見守るご家族やスタイリスト、お手伝いいただいた藝大の学生の皆さん、すべてが笑顔になるほほえましい光景が見られました。そのあと、6階のギャラリーにも興味をもってお立ち寄りいただき、小さいお子さまがアートに親しんでいただける良い機会になったと思います。
また、経験を積んだスタイリストが多い美術の部門で、この企画は作家の方々との交渉、運営まで若手社員中心にすすめており、人材育成の面からも意義ある取り組みになりました。
今後も、三越日本橋本店からアートを身近に感じていただく取り組みを発信していくとともに、若手の作家の方々に発表の場を提供するという役割を通じて、芸術支援への取り組みを続けていきます。

伊勢丹新宿本店の取り組み

「アートの祭典」新宿クリエイターズ・フェスタ 2014とコラボレーション

新宿地区で行われた「アートの祭典」新宿クリエイターズ・フェスタ 2014のサテライト会場になった伊勢丹新宿本店では、「アートあふれる、ファッションミュージアム」をテーマに、衣・食・住すべてにおいて、全館をあげてアートを楽しんでいただく「もの」「こと」をご提案。

第1回みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2014芸術監督の荒井良二氏が、東北をアートでめぐる旅の入口「みちのおくだ門」をビエンナーレに先駆けて新宿区の専門学校生と三越伊勢丹社員とともに制作し、本館1階のウインドウに展示しました。

  • ウインドウに展示された「みちのおくだ門」は、新宿と山形をアートで結ぶ門 ウインドウに展示された「みちのおくだ門」は、新宿と山形をアートで結ぶ門
  • 伊勢丹新宿本店本館1階に展示された作品伊勢丹新宿本店本館1階に展示された作品

三越銀座店の取り組み

国立新美術館「オルセー美術館展」とのコラボレーション

銀座のお客さまに響く、華やかな本物の最旬アートを衣・食・住・遊・知でご提案。
「オルセー美術館展」とのコラボレーションにより、身近にアートを感じていただける取り組みをご紹介しました。

  • 4階、5階、M5階の婦人服フロアでは、オルセー美術館の名画の画像を装飾に使用したVPスペースを設置し、ファッション×アートをご提案 4階、5階、M5階の婦人服フロアでは、オルセー美術館の名画の画像を装飾に使用したVPスペースを設置し、ファッション×アートをご提案
  • M5階では<ヴィヴィアン・タム>と<シビラ>のアーカイブズを展示M5階では<ヴィヴィアン・タム>と<シビラ>のアーカイブズを展示

三越伊勢丹ホールディングス史料室

三越は、江戸時代からの歴史と伝統を有するとともに、1904年(明治37年)の「デパートメントストア宣言」で知られるように、日本で最初の百貨店でもあります。
史料室では、長きにわたり受け継がれてきた歴史的史料を保管しており、その分野は、経営、美術、建築、文学、流行など多岐にわたり、当グループの歴史はもちろん、百貨店そのものの歴史を知るうえで重要なものが多く、学術的にも、有識者の方々から高く評価されています。社内はもちろん、お客さまや研究者、マスコミからの問い合わせに対応し、広くアーカイブズを活用しています。

特別展「流行をつくる -三越と鴎外-」展開催にあたり、資料・写真の出品を協力

2014年9月13日から11月24日まで、東京都文京区立森鴎外記念館で、森鴎外と三越とのかかわりに焦点をあてた特別展「流行をつくる -三越と鴎外-」展が開催され、三越伊勢丹ホールディングス史料室の所蔵史料の出品協力をしました。

日本で初めて「デパートメントストア宣言」をした三越は、「流行は意識してつくるもの」として、商業PR誌の発行、「流行研究会」などの広報文化活動を積極的に展開し、文豪森鴎外はその家族とともに、これらの活動にかかわっていました。

この特別展では、当時の写真や鴎外の家族によって書き記された三越の思い出から、明治30年代~大正初めまでの三越を振り返るとともに、当時のPR誌や書簡、宣伝ポスター、歴代包装紙、絵はがきなどの資料を交えながら、三越が手がけた流行戦略や文化活動と鴎外とのかかわり合いを紹介しました。

  • 「三越と鴎外」展展示「三越と鴎外」展展示
  • 明治時代から大正時代の三越の包装紙と絵はがき明治時代から大正時代の三越の包装紙と絵はがき

今によみがえる歴史的史料

当グループでは、所蔵している歴史的史料を商品に活用して広くお客さまにご紹介しています。これは、歴史的史料に改めてスポットを当てて商品やパッケージデザインに生かし、お客さまにご提案することで新たな価値創造につなげる取り組みの一つです。

この取り組みは2014年からスタートしており、歴史的史料を活用した商品はオリジナルのギフト商品として三越のお中元・お歳暮カタログに掲載して、幅広いお客さまにご提案しています。なかでも1908年(明治41年)に三越の専属図案家となり、約27年間手がけた宣伝物は日本に商業美術という新たな分野を切り拓いたとされる、希代のデザイナー「杉浦非水」のポスターを活用した商品は、その斬新なデザインがお客さまに大変好評でした。

  • 2014年三越のお中元カタログに掲載されたオリジナル商品2014年三越のお中元カタログに掲載されたオリジナル商品
  • パッケージデザインに活用された杉浦非水デザインの、1914年(大正3年)10月、三越呉服店新館落成のポスターパッケージデザインに活用された杉浦非水デザインの、1914年(大正3年)10月、三越呉服店新館落成のポスター
Voice
片桐 健児さん
  • 三越伊勢丹 営業本部食品統括部
  • 食品ギフト商品部ギフト商品バイヤー
  • 片桐 健児さん

食品ギフトの担当バイヤーとして、2014年の三越お中元カタログに掲載する商品企画を2013年秋からスタートさせました。2014年は、三越日本橋本店食品フロアと三越ライオン像が誕生100周年を迎える節目の年ということもあり、バイヤーとして当社ならではの特別な商品の企画をしてお客さまにご提案したいと考えていました。そこで「100年」というキーワードでリサーチをした結果、当社が所蔵する歴史的史料のなかに、1914年に三越呉服店新館が落成した際に杉浦非水がデザインしたポスターが現存していることがわかったのです。
そこで、現代でも通用する100年前とは思えないほどの斬新なデザインと、夏に需要の高い人気の商品をかけ合わせ、既存の商品に新たな価値を付加することで、新しい価値の創造としてお客さまにご紹介する商品の企画を考えました。杉浦非水のポスターをもとに企画した、限定パッケージのカタログ掲載商品は大変好評で「懐かしい感じがする」「デザインが斬新」など、幅広い年代のお客さまからお声を頂戴しており、お客さまの潜在的なニーズにお応えできたのではないかと思います。
これからも、バイヤーとして当社ならではの「伝統と革新」が融合する商品をご提案し、お客さまに喜んでいただくことで、歴史的な価値を新しい価値へとつなげていきたいと考えています。

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