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日本のもの・ことづくり

首都圏店舗の取り組み2013年特集2

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JAPAN SENSES

会場の様子会場の様子 伊勢型紙伊勢型紙 元図案がどうふろしきになったかを紹介元図案がどうふろしきになったかを紹介 デザイナー・クリエイターとコラボレーションしたふろしきデザイナー・クリエイターとコラボレーションしたふろしき 使い方をご紹介使い方をご紹介

2013年1月2日から8日まで、伊勢丹新宿本店で、JAPANSENSES「第二回ふふふ、ふろしき祭」を開催しました。今回は、伊勢丹が多数保有する伊勢型紙と、日本のデザイナークリエーターの感性を掛け合わせ、ファッションを兼ね備えたふろしきの紹介をいたしました。

自由に気軽に日本をとりいれていただく機会にするとともに、衰退している呉服業界の活性化を目指すことを目的としています。
伊勢丹に残っていた伊勢型紙は、そのままでは使用できないものの、保存状態は良好。更に、その時代性(江戸末期~明治)にこのファッション性の新鮮さはさすが、ファッションの伊勢丹というご意見も専門家からいただきました。

各デザイナーにこの伊勢型紙をお見せしたとき、皆さん「柄」に感銘していただきました。例えば<mina perhonen>皆川明さんは「柄のデザインは出来上がっている。現代とシンクロする柄。柄はそのまま使いたい」とのことで、あえて柄は変えずに素材をベルベットとし、オパール加工、その凹凸で、型紙そのものをふろしきで表現。また、<sou・sou>若林 剛之さんは、やはり柄はそのままに、実際に伊勢の白子・寺家(シロコジケ)地区で、伊勢型紙を起こし、大阪の数少ない注染(ちゅうせん)工場で染め、業界の活性化もあわせて目指しました。

今回は伊勢型紙の「柄」という、日本の感性を表現しました。お客さまは、それをファッションとして捉え、会場を見て、可愛い、かっこいいといって直感的に入場される30代~40代の方々が多く見られました。 日本色の強い菊の柄がベストセラーになったり、和とじで作った伊勢型紙の柄の本(1600柄をオープンリリース)も会期中200冊売れるほどの反響は大きかったです。

社員の声
浅子 堅一郎さん
  • 三越伊勢丹 基幹店事業部
  • 呉服・美術統括部
  • 着物語・ゆかたバイヤー
  • 浅子 堅一郎さん

着物までは着ないものの、"日本"を、ファッションとして取り入れたいと思っている、"日本"をライフスタイルに取り入れたいというお客さまの潜在ニーズがあると思っていました。
今回のイベントを注目してみてくださったのが、30代から40代の、ファッション感度の高い、でも日本文化のことを深く知らない方々でした。私たちの役割はそういうお客さまに、こういった機会を通して、"日本"に触れていただき、興味を呼び起こすことだと感じています。
いずれはふろしきだけでなく、デニムの着物のような、あたらしい着物を提案し、きもの業界の活性化につなげて行きたい。そのスタートだと思っています。

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ONLY MI

薄くて軽いストール薄くて軽いストール

福島の養蚕・機織業発祥の地は川俣町。福島の絹織物業は、江戸期には川俣に生糸・羽二重の二七市が定期的に立ち、明治期に入ると、絹輸出ブームの中で、機械化による大量生産に成功し、川俣羽二重は一躍一世を風靡しました。以来、福島産地(川俣町・飯野町・福島市)は、絹織物産地として、町の基幹産業として現在に至っています。
そんな川俣町で作られる羽二重(撚りを入れない糸で織る)は世界で一番薄いストール素材。軽さ、付け心地、発色に定評あり、ヨーロッパでも高く評価されているものです。三越日本橋本店では、そのストールを、作り手側に入って一緒に製作、オンリーエムアイ(三越伊勢丹限定商品)としてご紹介しました。

社員の声
高谷 浩平さん
  • 三越伊勢丹 基幹店事業部
  • 婦人雑貨第二商品部 雑貨バイヤー
  • 高谷 浩平さん

産地の作り手の方は、自分たちが提案したもののお客さまの反応がわからないまま受身で受注を待つのみ。何が悪くて返品されたのか、何が良くて売れたのか理由がわからないままでした。また、問屋を通すと、リスクは問屋が負ってくれるが、小ロットの小売の要望にはこたえてくれない、大量生産では独自性は出せないなどの悩みがありました。
そこで、お客さまニーズと研究所発信のディレクションを三越伊勢丹のバイヤーが直接作り手に伝え、逆に工場の技術で何が出来るか聞きながら、一緒に物づくりを進めました。
海外に生産拠点が移る現代、安い海外産のものなど出回るようになり、日本では川があれば染色、綿の産地は織物などの、産地の特徴を住んでいる人すら知らなくなってしまいました。世界のブランドが日本のテキスタイルのよさを知っているのに日本人が知らないのがおかしいと思い、伝えたいと思いました。
お客さまはこのストールを独自性あるデザインや発色性で買われていきます。「日本製だから買う」ではなく、このストールにはこんな産地の独特の技術がありますというスタイリスト(販売員)の話に敏感に耳を傾けられています。お客さまにはものの価値が伝わることを実感しました。
川俣の皆さんも、お客さまがもののよさをわかってくれて買っていることに喜びを感じていただくからこそ、次の生産にもつながると思います。今後は、お客さま目線と産地の掛け合わせで、アイテムや展開店舗を広げ取り組み自体を拡大させたいです。

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